原口元気がアジア杯準優勝に「挫折と失望をエネルギーに変える」
ハノーファーの原口元気。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ハノーファーのインタビューに登場。「新鮮な風をもたらしたい」
UAEアジアカップ2019で準優勝に終わった日本代表の原口元気が2月6日、所属先のブンデスリーガ1部ハノーファー96のクラブ公式ホームページにインタビューで登場した。
チームは勝点11で最下位に沈んでいる。昨年11月から9試合勝ち星がなく、最近は4連敗中。新たにトーマス・ドル新監督が就任したなか、1部残留に向けたキーマンになる背番号10は、チームに懸ける熱い想いを語っている。
まずアジアカップで準優勝に終わったことについて、原口は次のように振り返った。
「2位は私たちにとっては敗北でしかありません。優勝することだけが望みで、それを期待されていましたから。ただ、それを引きずっているわけにもいきません。その挫折と失望を、ハノーファーでポジティブなエネルギーに変えないといけません」
また、ハノーファーの監督交代について、「(ドル監督と)会った瞬間にとても前向きな雰囲気を感じ取りました。このチームを何としても助けたいという意思が伝わってきました。私はブンデスリーガから少し離れていたことをむしろ前向きに捉え、新鮮な風をもたらしたいです」と、決意を示している。
そしてチームでの目標について、具体的な数字を口にした。
「最低でも10ポイント(ゴールとアシスト)。このチームを厳しい状況から脱却させるためにも達成したいです。ブンデスリーガ前半戦は右サイドで、日本代表では左サイドでプレーしてきました。その両方の役割をこなしてきたとで、後半戦はより良いプレーができると感じています。より多くのゴールに絡みたい。しかし、それはあくまでも最終的にはチームのための個人的な目標にすぎません」
これまで原口はリーグ戦14試合出場2アシスト、まだゴールを決められずにいる。背番号と同じ「10」点に絡むこと。それができれば、必然的にハノーファーの1部残留も現実味を帯びてくるはずだ。
チームは2月9日、1部リーグ残留を争う17位1.FCニュルンベルクとのホームでの直接対決に臨む。
文:サカノワ編集グループ