トーレス、金崎、クエンカ…鳥栖が「世界一安全なスタジアム」へセーフティカード発行
鳥栖が発行するセーフティカード。(C)SAGAN DREAMS CO.,LTD.
一昨年、スタジアムで一人の女性が倒れたことをキッカケに。
サガン鳥栖は2019シーズン、「世界一安全なスタジアム計画」をスタートさせる。
一昨年、スタジアムで一人の女性が倒れたことがキッカケだった。幸い女性は一命を取り留めた。しかしクラブは最も大切であるサポーターを守れなかったことを重視。そしてスタジアムドクターである佐賀大附属病院の阪本教授監修、らいふ薬局協力のもと、スタジアム来訪者への救急対応の質を上げる取り組みに着手することになった。
具体的に下記2点のデータを管理していく意向だ。
・事前に患者となる方の基本情報(個人健康記録)を把握。[年齢、既往歴、服用薬、直近の健康データ(血圧・体重・食生活)など]
→有事の際に診断の精度が上がり、治療の初手を迅速に行うことができる。
・個人健康記録(パーソナルヘルスレコード:PHR)を2万人が来訪するホームゲームで集積
→同様の病歴を持つ方に事前に注意喚起を促す新しい健康サービスを提案する
この取り組みのため、鳥栖は2月23日の名古屋グランパスとの開幕戦、「セーフティカード」を配布する。
フェルナンド・トーレス、金崎夢生、イサック・クエンカ、ルイス・カレーラス監督、鳥栖全選手の集合写真、ウィントスなど10種類のデザインが施されている(カードの選択はできない)。
カード裏面のQRコードを読み取り、救急医療を要する際の基本情報などを入力。万が一の際には、その情報をもとに迅速に態勢を整えるということだ。
ある意味、ジェットコースターに乗っているような興奮を味わうこともできるのが、スタジアムだ。その特別な時間を楽しく過ごすためにも、投薬が必要な病気を持つ方、既往症のある方は、このセーフティカードから情報を登録しておくことで、より安心&安全かつ快適な試合観戦が可能になりそうだ。
文:サカノワ編集グループ