緊急登板の金コーチ「準備不足で申し訳ない」。トーレス50分交代、鳥栖5連敗
鳥栖のフェルナンド・トーレス。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「体調不良」でカレーラス監督は帯同せず。
サガン鳥栖が大分トリニータとの九州ダービーを0-2で落とし、リーグ5連敗を喫した。6試合連続のノーゴールで、10試合を終えて総得点は「1」のまま。1勝1分8敗で最下位から抜け出せなかった。
この日は「体調不良」のカレーラス監督に代わって、昨季シーズン終盤に指揮を執った金明輝コーチが代理で指揮を執った。
48分にオナイウ阿道に先制点を決められると、直後に素早くフェルナンド・トーレスをベンチに下げてアン・ヨンウを投入。しかし流れは変わらない。すると60分に小塚和季に追加点を決められてしまうと、69分までに豊田陽平、高橋義希と3枚すべてのカードを切って反撃を試みたが、結局、そのまま0-2で敗れた。
金コーチは試合後のフラッシュインタビューで、次のように語った。
「たくさんのサポーターが大分まで来てくれたなか、本当に申し訳ないゲームをしてしまい、素直に謝りたいです。ここから前を向いて進むしかないなか、僕自身、準備不足の面もあり、そこは選手にも、サポーターにも申し訳なく思います。それに尽きます」
続けて、この一戦で狙っていたことについても語った。
「この順位にいる大分にどの部分で勝るかというところを出したかったが、出し切ることができませんでした。ただ、次につなげたいと思います」
タレントは揃っている。しかし一向に噛み合わない。そして突然の指揮官の休養。いったい、何が問題なのか……。このまま鳥栖は沈んでしまうのか。クラブのベクトルを上へ向けるためには、どうすればいいのか? 泥沼にハマっている。
文:サカノワ編集グループ