鳥栖の強力な一手「切り札トーレス」でトドメの3点目
鳥栖のフェルナンド・トーレス。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ラスト5分、前線を活性化させて原川力の一撃をアシスト。
[J1 11節] 鳥栖 3-1 G大阪/2019年5月11日/駅前不動産スタジアム
サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが5月11日のガンバ大阪戦、途中出場から試合を決定づける90分の原川力のゴールをアシストした。
ルイス・カレーラス前監督の退任により、金明輝監督が昨年に続いて就任し、この試合から指揮を執った。そのなかでフェルナンド・トーレスは今季三度目のベンチスタートとなった。
2-0とリードした85分、PKで今季初ゴールを決めた豊田陽平と代わってピッチに立つ。得点を狙って前掛かるG大阪に対し、鳥栖のナンバー9はサイドの高い位置にできたスペースでボールを受けて、積極的に揺さぶりをかける。
迎えた90分、左サイドでボールを持ったフェルナンド・トーレスが躊躇わずペナルティエリア内に進入し、相手DFをかわす。そこからシュート気味のクロスを放つと、ボールは逆サイドにいた原川力に通る。するとDFとの競り合いでボールが一度浮いたものの、それをしっかり捉える原川の技ありボレーで、チームに3点目がもたらされた。
1ゴールに加えてPK獲得と元バルセロナFCのイサック・クエンカが躍動し、鳥栖のレジェンド豊田陽平に待望のゴールが生まれた。そして「切り札・トーレス」もひと仕事。
もちろんフェルナンド・トーレス本人は、先発へのこだわりも強いはず。出場5分間でシュート2本を放つなぢ、今季初ゴールも決めたかったに違いない。
ただ、この強力なストライカーがベンチにいるとなると(さらに元コロンビア代表ビクトル・イバルボも)、相手チームにとって、相当な脅威になりそうだ。
しかもクエンカがコンディションを上げてきたことで、トーレスとのコンビネーションも、鳥栖の武器となってきそうだ。
会心の3ゴール。駅前不動産スタジアムが熱狂に包まれた。
文:サカノワ編集グループ