名波浩監督に認められたストライカー、藤本憲明が大分トリニータに完全移籍
来季、藤本がJ2の大分に移籍!(C)SAKANOWA
J3・2年連続得点王。ニューイヤーカップの時点でステップアップを暗示?
J3で2年連続得点王となった鹿児島ユナイテッドFCの藤本憲明が、来季、J2の大分トリニータに完全移籍することが発表された。
藤本は大阪府出身、1989年8月19日生まれの28歳。174センチ・68キロ。ガンバ大阪堺ジュニアユース、青森山田高、近畿大を経て、佐川印刷SCなどJFLで4年間プレーし、2016年に鹿児島に加入。16年は27試合・15得点、17年は30試合・24得点を記録し、2年連続得点王を獲得した。
今年2月のニューイヤーカップ鹿児島ラウンドで藤本の才能を認めていたのが、ジュビロ磐田の名波浩監督だった。39分にその藤本にCKからのこぼれ球を鮮やかなボレーで突き刺されて先制されてしまう。後半アディショナルタイムに小川航基のゴールでなんとか1-1に追い付いたものの、鹿児島の健闘ぶりが光った。
試合後、藤本のゴールについて聞かれた名波監督は「彼のゴールを奪う能力の高さは知っていた。上のカテゴリーでも十分通用する選手」と、その実力を認めていたのだ。彼の将来を暗示していたかのようだった……。結果的に、その言葉通り、鹿児島でさらに活躍し、来季、J2にカテゴリーを上げて挑むことになった。
藤本は大分の公式ホームページに、「J3で2年連続得点王になった経験を活かしてJ2でも結果を出せるよう、チャレンジャーとして一から大分で頑張りたいと思います。大分トリニータでJ1昇格し、J1で優勝できるようになりたいと思います。今年はJ1昇格目指して頑張ります。よろしくお願いします」とコメントしている。ゴールを決めて結果を残すことでJFLから這い上がってきたストライカーが、今度は大分とともにJ1昇格を目指す。
文:サカノワ編集グループ