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フィッカデンティ新監督初勝利ならず「名古屋が今しなければならないのは――」

名古屋のフィッカデンティ新監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

就任から2戦連続ドロー。大分に対しシュート数18対7と攻め込み、赤﨑の土壇場の一撃で勝点1を掴む。

[J1 28節] 名古屋 1-1 大分/2019年10月5日/パロマ瑞穂スタジアム

 名古屋グランパスは大分トリニータと1-1で引き分け、マッシモ・フィッカデンティ監督の就任後初勝利を挙げることができなかった。シュート数18本対7本と攻め続け、アディショナルタイムに赤﨑秀平のゴールで追い付いてみせた。フィッカデンティ体制下、アウェーとホームで2引き分けで勝点「2」を積み上げ、国際Aマッチ期間によるJ1リーグの中断期に突入する。

 フィッカデンティ監督は試合後のフラッシュインタビューで、この勝点1を前向きに捉えた。

「勝ち切れなかったのは残念ですが、試合を通して私たちのほうが良いサッカーをしたのではないかと思います。シュートの数では、ウチのほうが圧倒的に多かったです。そのなかでカウンターを準備してくる相手の勢いを上手く削ぐことができました」

 風間八宏前監督とはある意味、逆と言える試合へのアプローチをする。相手チームをしっかり分析したうえで対策を練り、その1試合に勝つことにまず集中。その狙い通りに試合の主導権を握れたことで、手応えは得られた。そして途中出場の赤﨑がゴールを決めたことも、チームにとってプラスになったと捉える。

「赤﨑は前回の試合でも途中から試合に出ましたが、優秀な選手がベンチにもたくさん揃っています。選択肢としてカードを切っていったなか、結果を出してくれて、とても良かったと思います。残り6試合、これから(中断期間の)2週間を準備して、しっかりすべての試合で戦っていかなければいけない。名古屋が何をしなければいけないのか。私と同じように思っていない人もいるかもしれませんが、とにかく勝点を積み上げること。そこを最優先して準備するように、選手にも伝えていきたいです」

 名古屋は8勝9分11敗、41得点42失点で暫定12位。戦いぶりがソリッド(堅実)になってきただけに、そこから前線の赤﨑やジョーらの爆発が待望されるところだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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