【大分】片野坂監督が降格なしでも「6位以内の目標は変わらない。大味なゲームしない」

WEBでの取材対応に応じた大分の片野坂知宏監督。(C)OITA TRINITA

臨機応変に、ユースからの選手抜擢も検討。チームが活動休止のなかWEBでメディア対応。

 J1リーグ大分トリニータの片野坂知宏監督が4月15日、WEB会議システムによるメディア対応を行い、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いJリーグが中断されるなかで、どのような思いで過ごしているのか、そして再開後に向けた抱負を語った。

 Jリーグは5月27日までの全カードの延期が決定。同30日以降のスケジュールについては「未定」となっている。感染者が全国に広がる現在の状況が続けば、再開は厳しい状況だ。

 活動を一旦休止した大分の片野坂監督は、まず世界的な困難に見舞われるなかで、一人ひとり――大分トリニータに関わる全ての人たちの行動が重要だと呼び掛けた。

「コロナウイルスの影響が日本のみならず、世界中で大変な状況にあるなか、私たちはサッカーを通じて、励みになるようにやってきましたが、まず大事なのは健康です。安心、安全であり、このコロナウイルスを収束させることを第一に考え、普段の生活の行動からしっかりしないといけません。状況は日々変わってきていますが、まだまだ収束が見えず、今何をしないといけないのかを常に考えています。いろんな方が不安を抱える状況のなか、今後を見据え、しっかり自分たちで高い意識を持ってやっていかなければいけないと思っています」

 この中断期間中、今シーズンはJ1、J2からの「降格なし」となることが決定した。これで事実上3年間J1で戦えることが”確定”した。その影響について、指揮官は次のように語る。

「当初掲げていた『6位以内』は変わらず目指していきたいと思います。こうした状況のなか、試合が行われるのかどうか、どういったレギュレーションになるのかは分かりませんが、まず我々は健康に気を付けて、1日でも早く収束することを願い、それに対して、しっかり行動していくこと。再開した時、皆さんの励みになる試合をするための準備をしていくしかありません。降格はないとしても、6位を目指し、それに近い成果を上げられるようにやっていきたいと思います」

「降格なし」によって、戦略的な変化はあるのか? 片野坂監督は「我々はJ1に残留することが最低限の目標だったので、降格がないことは良いことだと思います。だからと言って、大味なゲームはやりたくないですし、見ている方々の励みになるゲーム、トリニータらしいサッカーをたくさん見せて勝つことが大事。また、連戦により様々なシチュエーションのゲームが待っているので、目の前のゲームに対しいい準備をして、何かしら刺激になる、先につながる形があれば、そこにもトライしたいです」と語った。まずトップチーム31人のコンディションを見極め、臨機応変に大分U-18から選手を抜擢していくことも示唆した。

 片野坂監督はファンの気持ちを慮っていた。

「ファン・サポーターの方も、トリニータの試合を早く見たいと思ってくれていると感じますが、まず、健康第一にしっかり行動をすることと、意識をもって極力自宅待機して1日も早い収束を願って行動することが大事になります。これまでの生活、トリニータのある生活が戻った時、皆さんの期待に応えられるように、素晴らしいゲームができるように、私たちも準備していきます。まずは健康に気を付けて、自宅に待機して、大事な人を守る行動をとってほしいです」

 大分トリニータも、いくつもの困難な時期を乗り越え今がある。片野坂監督は現実と向き合いながら、今は耐える時――そして再びともに喜びを分かち合おうと呼び掛けた。

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[取材・文:塚越 始]

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