札幌の小野伸二がFC琉球に移籍!タイメディアが一時伝える
小野伸二。(C)SAKANOWA
ビッグディールが実現へ。様々な効果が期待できそうだ。
北海道コンサドーレ札幌の元日本代表MF小野伸二が、FC琉球に移籍することが明らかになった。日本の最北端と最南端、北海道(札幌)から沖縄のクラブに移ることになった。
ことの発端は、タイの首都バンコクに拠点を置くスポーツ専門メディア『Siamsport』が報じた記事の一文だ。記事は札幌のFWチャナティップが「白い恋人」の宣伝をしている、しかし、それは成田空港であり、北海道からは遠く離れているという内容だ。ただ、その記事の終盤に、8月3日のアウェーでのサンフレッチェ広島戦の展望が記されている。
すると、突然ではあるが、さりげなく「駒井善成は間に合わないようである。またこの試合のあとFC琉球に移籍するという小野伸二にとって札幌での最後になるかもしれない」と書かれていたのだ。すると、SNSでこの部分が広まると、記事からその一文は削除された。
過去になかった形での噂の露見ではあった。その他の戦力や戦術的な部分については、非常に詳しく正確な内容で書かれているようで、むしろ、信憑性は決して低くないようにも感じられた。そして、この”ビッグディール”が実現することが、このほど明らかになった。
1979年9月27日生まれで今年40歳になる小野は、2002年、2006年のワールドカップに臨むなど日本代表56試合6ゴールを記録。オランダのフェイエノールトで中盤の軸として、2002年にUEFAカップ(現・ヨーロッパリーグ)優勝を成し遂げている。Jリーグでは浦和レッズ、清水エスパルスでもプレーし、J1リーグ通算201試合29得点、J2リーグ通算63試合9得点を記録している。
今シーズンはこれまでリーグ戦3試合にベンチ入り。公式戦では3月にルヴァンカップ2試合に出場したのみだ。ヒザのケガで一時戦列を離れていて、最近も6月1日の広島戦でベンチ入りしたあとは、メンバー外が続いていた。
札幌は9勝4分8敗(30得点・27失点)でリーグ8位、ルヴァンカップでもベスト8進出を果たしている。
一方、FC琉球は開幕直後に首位に立つ快進撃を見せたが、中川風希の横浜F・マリノスへの移籍などもあって次第に苦戦を強いられ、最近5連敗で7勝7分12敗(34得点・46失点)の勝点28で、17位に順位を落としている。
樋口靖洋のもと、小野が札幌でチームメイトだった上里一将がキャプテンを務め、長くともに戦っていた上原慎也、清水商業高校の後輩にあたる風間宏希もいる。富所悠と田中恵太が、小野&上里のダブル司令塔によりさらなる爆発が期待できそうである。
何より、観客動員の面で、琉球初のW杯経験者でもあるスター選手の加入により効果が期待できる。中村俊輔の移籍した横浜FC戦、さらには旧知の仲である高原直泰率いる沖縄SVとのダービーも大いに盛り上がりそうだ。
さまざまな相乗効果が期待できる。永遠のサッカー小僧、小野伸二の最北端から最南端へ――。間もなく正式発表される予定だ。
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[文:サカノワ編集グループ]
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