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期限まで残り1週間、原口元気が移籍に言及。浦和から打診あった!?

ハノーファーの原口元気。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

欧州主要リーグの移籍市場は9月2日まで。「この旅がどこへ向かうのか」と意味深発言。

 欧州のドイツやスペインなど主要リーグの移籍市場が閉まる9月2日まで、あと1週間と迫るなか、ドイツメディア『シュポルト・ブッツァー』は、ブンデスリーガ2部ハノーファー96のMF原口元気が移籍に関して発した一言を掲載し、今後の可能性についてレポートした。

 8月24日のリーグ4節・グロイター・フュルス戦、28歳の日本代表MFは味方の負傷により後半から途中出場し45分間ピッチに立った。投入直後の47分にハノーファーが同点に追いついたものの、そこから勝ち越すことはできなかった。その試合後、将来について聞かれた原口は、「この旅がどこに向かうのか、自分には分からない(Ich weiß nicht, wohin die Reise geht.)」と語ったという。

 記事によると、ハノーファーはセンターハーフ(守備的MF)の獲得をさらに検討しているという。そのなかで、クラブも条件が合えば放出を検討していると言われる原口の置かれた状況について、「イングランドのワトフォード(プレミアリーグ)とのダービー(チャンピオンシップ/2部相当)が獲得を検討したものの、結局、イングランドの移籍市場は閉まってしまいました」と説明。さらに「残留するのか、それとも欧州の1部や2部のリーグか、それとも日本へ行くのか?」と記している。

 おそらくこの記者はJリーグの夏の移籍期間が8月16日で終わったことを把握していない(あるいは日本行きは冬の移籍を指すのか、可能性は低いものの契約解除による退団もあり得るのか)ようである。ただ、「彼の古巣である浦和レッズからも以前に獲得の希望があった」とも書かれている。そのうえで、「彼は日本のメディアには『ハノーファーの戦いに集中している』と語っている一方で、この旅がどこに向かうのか分からない、とも言っている」と改めて強調していた。

 さらに、ハノーファーのヤン・シュラウドラフ・スポーツダイレクターは「この最後の移籍期間の週、目をよく見開き、チームを強くするための強化ができるかどうか試みるつもりです。とりわけより多く勝つためには、(負傷により原口と交代した)マルヴィン・バカロルツが抜けたあと、決していいゲームができたとは言えず、守備的な中盤の選手の補強が必要だと感じています」と語っている。

 記事やスポーツダイレクターの話を総合すると、原口はバカロルツの代わりとしては物足りず、アタッカーではなくハードワーカーとしての”戦力”と考えられている向きも感じられる。

 なおドイツ大衆紙『ビルド』は原口について、「2018年にヘルタ・ベルリンから獲得した際、450万ユーロ(約5億4300万円)がかかりました。2021年6月まで契約を結んでいるハノーファーは現在、移籍金400万ユーロ(約4億7400万円)に設定しています」と記していた。

 ハノーファーで2シーズン目を迎える背番号10の原口は、これまでリーグ3試合0得点、昨季から31試合ノーゴールが続く。VfBシュトゥットガルトとの開幕戦(●1-2)は先発で出場して61分までプレーしたが、2節レーゲンスブルク戦(△1-1)はベンチ。3節のSVヴェーヘン・ヴィースバーデン戦(〇3-0)は32分間、4節のフュルス戦は45分間、いずれも途中出場していた。

 果たして具体的な動きはあるのか? ドイツでも夏の移籍期間、最後の1週間がスタートした。

関連記事:【ヘルタ時代】原口元気が打ち明けた覚悟。「大丈夫。俺は乗り越えられる」

[文:サカノワ編集グループ]

Topics:Genki Haraguchi of Hannover 96 said “I don’t know where the journey is going”.

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