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劇的アシストの宇佐美が語った「監督の判断が理解できてしまう悔しさ」とは?

G大阪の宇佐美貴史。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

悔しさも、フラストレーションも、自分自身に対するもの。

[ルヴァン杯 準々決勝-2nd] FC東京 2-1 G大阪/2019年9月8日16:30/NACK5スタジアム
※2試合トータル2-2 アウェーゴールルールでG大阪が4強進出

 ガンバ大阪に復帰したFW宇佐美貴史がルヴァンカップ準々決勝のFC東京との第2戦、0-2で迎えた76分に絶妙なクロスからパトリックのゴールをアシスト。これが値千金の1点となり、2試合トータルスコアを2-2の同点に。アウェーゴールで上回り、チームを同大会2年ぶりのベスト4へと導いた。

「ワンタッチで決められるタイミングで狙っていました。パト(パトリック)が入る空間をイメージして、そこへしっかり蹴ることができました」

 そのように宇佐美も自画自賛するアシスト。2014シーズンの三冠などG大阪の黄金期を築いたゴールデンコンビ復活を印象付ける一発にもなった。

「チームとして、まず1点、と狙っていました。1点取れれば、相手は3点が必要になる。それが早かれ、遅かれ取れたことは良かったです。2試合での戦いですので、それで上回れたのは嬉しかった」

 宇佐美は淡々と振り返る一方、このルヴァンカップで2試合連続スタメンから外れたことについて、次のように語った。

「悔しかったですけれど、妥当だとも受け止めていました。(リーグ戦で)僕自身も結果を残せていないなかで、チームの結果も出ていませんでした。そこで(宇佐美がスタメンから外れた)ルヴァンカップの今回の第1戦が良い形で結果が出ました。

 僕自身、もう一回結果を出して、チームに入っていくこと、そこにこだわらないといけない。もちろん悔しさはあるけれど、それは自分自身に対しての悔しさ。フラストレーションも自分自身に対するもの。監督の判断は理解できるし、それを理解できてしまう現状への悔しさはありました」

 そのように決して全部が全部は喜べないが、現状を受け止めていた。

 リーグ戦は復帰から6試合連続で先発出場し、復帰後初ゴールも決めた。しかし、その間、チームは5分け1敗。ベンチスタートとなったこの2試合だが、宇佐美にとっても復活への足掛かりとなるアシストにしたい。

「4-4-2の形になり、パッと顔を上げると、ここにいてほしいというところにチームメイトがいて、いい感じでやれてきています。パトとの感覚を取り戻す機会になりました。ただ、もっとプレー面では周りと合わせていきたいです。そこは課題です」

 27歳になったG大阪の宇佐美が自らの現在地を受け止め、ここからチームとともに這い上がる。上昇あるのみ、だ。

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[取材・文:塚越始]

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