【湘南】曺監督のパワハラ疑惑でJリーグの調査結果発表へ。真壁会長ら4日に記者会見
湘南の曺貴裁監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
Jリーグの村井チェアマンもそれに先駆けて午後に会見を実施。
湘南ベルマーレは10月3日、翌4日夕方に「公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)による弊クラブへの調査の結果、及び今後の対応について」に関する記者会見を行うと発表した。出席者は株式会社湘南ベルマーレ代表取締役の眞壁潔会長、 同じく水谷尚人社長の二人。これまで真壁会長は10月上旬にも、パワーハラスメント(パワハラ)などコンプライアンス違反があったという報道により活動を自粛している湘南の曺貴裁監督に関する決定がJリーグがあると語っており、それに関する発表となる。
また、それに先駆けてJリーグが午後、「湘南ベルマーレへの調査結果について」として、Jリーグ村井満のチェアマン 、「芝・田中経営法律事務所」の芝昭彦弁護士が記者会見を行うことも決まった。
この問題は今年8月、曺監督が選手やスタッフに対するパワハラなどコンプライアンス違反があったという通報がJリーグにあったと一部のメディアで報じられ、これを受けて、指揮官が湘南での活動を全面的に自粛することになったもの。これまで約2か月間、高橋健二コーチが代理で監督を務めていた。しかしチームは曺監督が不在の間、リーグ戦2分3敗と一度も勝てずにいた。
また、今季浦和レッズから湘南ベルマーレに期限付き移籍していたMF武富孝介が8月15日、浦和に復帰することが決定。湘南の広報部を通じて、「曺監督のもとでプレーしたいと思い、今季もう一度ベルマーレに来た自分としては、一時的な措置とはいえこの先がどうなるか分からない状況のまま、100パーセントサッカーに集中できるのか、チームのために力を出し切れるか、不安を覚えているというのが正直な気持ちです」とコメントしていた。ただ浦和復帰後に右足を疲労骨折していたことが判明し、9月に入り手術に踏み切った。
発表直後の8月17日にホームで行われたサガン鳥栖戦で出場した山田直輝はその試合後、「(曺監督を巡る状況について)僕ら選手も正直分からない。調査の結果が出るまで、なんとも言えないといいますか。選手たちは、まだ(状況など)理解できていません。だから、まず調査を待つしかないです。その間、僕らは曺さんの築いてきたサッカーを続けることしか、湘南にはできないと思います」と語っていた。
さまざまな「情報」が先行したこの騒動。果たして、どのような判断がJリーグから下され、そして湘南はどのように対応するのか? 注目の発表となる。
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[文:サカノワ編集グループ]