【W杯予選】日本代表の吉田麻也が「今一番伸びる時期」と目を細めた選手は?
日本代表の吉田麻也(22番)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
3アシストの伊東純也に「チャンピオンズリーグにも出て、自分に自信を深めている」。
[カタールW杯 アジア2次予選] タジキスタン代表 – 日本代表 /2019年10月15日17:15(日本時間21:15)/ドゥシャンベ
日本代表のキャプテン吉田麻也は10月10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のモンゴル代表戦、4-4-2のセンターバックとしてフル出場し、6-0の勝利に貢献した。
FIFAランキングは日本が31位、モンゴル代表が186位と力の差はあった。勝って当たり前、と言える雰囲気も漂うなかで、高めに最終ラインを設定し陣形をコンパクトに保ち続け、球際に素早くアタックに行く守備をチームとして90分貫いた。そうした戦術的な狙いを共有しながら戦い切れた点はプラスに挙げられるだろう。
また、吉田はこの試合、右サイドハーフに起用されて3アシストを記録した伊東純也の活躍に目を細めた。試合後のメディア対応で、KRCゲンクでプレーする26歳のサイドアタッカーについて、次のように語った。
「(UEFA欧州)チャンピオンズリーグにも出場して(これまでグループステージ2試合・135分間プレー)、自分に自信を深めている時期だと思います。こういう時が、一番伸びる時。もっと伸びることができると思います」
「あのような(サイドからドリブルを武器に仕掛ける)タイプだから、ガツガツ削られることも多いだろうけれど、それも乗り越えてタフに成長してくれていると思います」
そのように、今年海を渡り2シーズン目を迎えるサイドアタッカーが、さらに突き抜けていくことを期待していた。
日本はW杯アジア2次予選、中4日でタジキスタン代表とアウェーで対戦する。
「入れ替わって出場した選手が活躍し、しっかり勝点3を掴んで次に進めます」と吉田はモンゴル戦での勝利を喜ぶ一方、「決めるべきところで決められれば、8-0ぐらいにはできた試合でもありました」と攻撃陣にハッパをかけていた。俺が、俺が、と自己アピールが強くなりそうな状況の中、味方の良さを引き出そうと今回はアシストで貢献した伊東。そんな試合全体を俯瞰する能力も付けてきた”大人の姿”にも、伊藤の確かな成長が感じられた。
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[取材・文:塚越始]