【浦和】大槻監督の続投決定。立花社長、土田SDが語った理由とは…
浦和の大槻毅監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA ※ACL水原三星戦より
16位と勝点1差でギリギリJ1残留。リーグ戦はラスト6試合勝ち星なし。
浦和レッズは12月8日、大槻毅監督が2020シーズンも引き続きチームの指揮を執ることが決定したと発表した。オズワルド・オリヴェイラ監督の後任として5月から指揮を執り、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝に導いた一方、リーグ戦は16位の湘南ベルマーレとは勝点1差の14位でフィニッシュ。最後は6試合勝ち星がなかった。
大槻監督は1972年12月1日生まれ、47歳。宮城県仙台市出身。選手としてのキャリアは、宮城県仙台二高―筑波大―ソニー仙台FC。
◎立花洋一代表のコメント
今シーズンの大槻監督は、5月末に前任監督の後を受けて就任して頂きました。
結果として、ACLでは準優勝、リーグ戦では14位と、当初目標としたJリーグとACLの2冠は達成できませんでした。リーグ戦の結果につきましては、国内外の連戦が続く中、チームづくりや準備に十分な時間がなかったことも要因の一つであり、クラブとして責任を痛感しております。
2020シーズンは、浦和レッズが目指すサッカーのコンセプトを明確に描き、実践するために、トップチームに特化したSD(スポーツダイレクター)・TD(テクニカルダイレクター)体制を構築し、強いリーダーシップのもと、監督・スタッフの任命を行うことにしました。
選手理念にも掲げている「浦和を背負う責任」と、チームコンセプトを良く理解した大槻監督に引き続き担ってもらいます。
◎土田尚史SDのコメント
来シーズンに向け、浦和レッズが目指すべきことや、今シーズンの課題とその改善策について、大槻監督と話し合いを行って参りました。その中の重点項目の一つは、チームに「浦和を背負う責任」を植え付けることです。
「浦和を背負う責任」とは何たるかを理解し、体現できるチームにすることです。
その点において大槻監督は、ユース年代の指導時から「浦和」にかかわり、「浦和を背負う責任」を熟知しています。 もう一つは、「個の能力を最大限に発揮すること」「前向きに、積極的に、情熱的に戦うこと」「攻守に切れ目なく、 常にゴールを奪うためのプレーを展開すること」というチームコンセプトを明確にし、短期ばかりでなく、中長期的にチームを成長させていくことです。
このコンセプトによるチーム作りのスタートにあたり、大槻監督にはその資質があると確信しました。 来シーズンのチーム始動から、同じコンセプトを持った大槻監督に指揮を執ってもらい、一層、チームを成長させ 、ピッチで選手が表現できるように、ともに取り組んで参ります。 ファン・サポーターの皆さまには、引き続き、熱いサポートをお願い申し上げます。
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[文:サカノワ編集グループ]