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マルティノスが横浜FMの優勝に「本来、浦和がやるべきサッカー」

浦和のマルティノス。上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

FC東京戦のゴールには「貢献? ほんの微々たるものさ」

[J1 34節] 浦和 2-3 G大阪/2019年12月7日/埼玉スタジアム2〇〇2

 J1リーグ最終節、浦和レッズのFWマルティノスがガンバ大阪戦、3-4-2-1のセンターフォワードで先発し、81分までプレーした。あとは押し込めばゴールというチャンスにも絡んだものの、2試合連続でのゴールを決めることはできなかった。

 本来はウイングを得意としているが、今回は最前線での出場。背後を突く動きなどを狙ったが、G大阪の堅い守備を打ち破ることができなかった。浦和の背番号11は「トップ、ウイング、シャドーとポジションを変えてきて、今回再びトップで起用されて難しさはありましたが、相手に上手く特長を消されてしまいました」と悔やんだ。

 先発に抜擢された33節のFC東京戦では豪快にゴールをねじ込み、1-1で引き分けた。結果的にその1ゴールによりFC東京の勝点「2」を奪い、横浜F・マリノスの優勝を助けることにもなった。

 マルティノスは古巣の優勝を聞くと、真剣な表情で言った。

「前回のゴールはちょっとは助けになったのかなとも思いますが、本当にそれは微々たるものにすぎません。彼らの試合を見ると、交代で出てくる選手を含め、全選手が自信を持ってプレーしています。後ろ、後ろではなく、どんどん前掛かりにボールを奪いにいく。加えてしっかりリトリートもして、それでも守備的ではなく、自分たちがボールを持ってどうするかを考えて、それぞれの選手が発信しています」

「そのようにして、彼らは良いサッカーを見せられていたのかなと思います。ただ、それがマリノスではなくて、本来、浦和がやるべき姿ではないかと、皆さんも思っているとおりだと思います」

 そのように、横浜FMの優勝を悔しみつつも認めていた。

 今季のマルティノスはリーグ17試合1得点、最後の3試合で連続してスタメンに名を連ねた。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)は規定によりメンバー入りできず、シーズンラストに、彼らしいキラリと”光る”ものを見せた。

 両チームのメンバーは次の通り。

▽浦和レッズ
▼先発
GK
1 西川 周作
DF
4 鈴木 大輔
5 槙野 智章
31 岩波 拓也
MF
29 柴戸 海
16 青木 拓矢
27 橋岡 大樹
(73分→41 関根貴大)
6  山中亮輔
FW
7 長澤 和輝
(54分→12 ファブリシオ)
11 マルティノス
(81分→8 エヴェルトン)
10 柏木陽介

▼控え
GK
25 福島 春樹
DF
2 マウリシオ
MF
46 森脇良太
FW
14 杉本 健勇

▽監督
大槻 毅

▽G大阪
▼先発
GK
1 東口順昭
DF
4 藤春廣輝
5 三浦弦太
13 菅沼駿哉
19 金 英權
MF
7 遠藤保仁
8 小野瀬康介
10 倉田 秋
(86分→34 福田湧矢 )
21 矢島慎也
FW
9 アデミウソン
(76分→18 パトリック) 
33 宇佐美 貴史
(88分→20 高木大輔)

▼控え
GK
23 林 瑞輝
DF
27 髙尾 瑠
MF
FW
39 渡邉千真

▼監督
宮本恒靖

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[取材・文:塚越 始]

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