マジョルカ監督は疑惑判定に無言。久保建英には「落ち着いている」
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
セビージャ指揮官は「ベンチからは何が起きているか分からない。そのためのVAR」。
[スペイン1部 18節] マジョルカ 0 – 2 セビージャ/2019年12月21日/エスタディ・デ・ソン・モイシュ
RCDマジョルカはホームで3位の強豪セビージャFCに、0-2で敗れた。レアル・マドリードからマジョルカに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英は7試合連続の先発で、2試合ぶりのフル出場。マイナスのクロスやスルーパスから決定機を作り出したが、味方が決め切れず。これでマジョルカは5試合勝ち星がなく、4勝3分11敗(18得点・32失点)の勝点15のまま。
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がマジョルカに、ある意味、不利に働いた。前半終了間際にアンテ・ブディミルのゴールがオフサイドで取り消され、63分にはイドリス・ババがペナルティエリア内で相手を足を踏んだとしてPKが宣告された。その判定に抗議をしてイエローカードも増えるという悪循環に陥ってしまった。久保も何度か怒る味方をなだめつつ、主審に説明を求めるシーンが見られた。
もちろん、VARの介入による判定であれば、正しい。ただ、この試合では、選手と審判の信頼関係をなかなか築けずに時間が過ぎていった。
『アス』によると、セビージャのフレン・ロペテギ監督は「目標は勝つこと。無失点で切り抜けることができました。勝って中断期間に入れるのは嬉しい。(VARについて)ベンチからは何が起きているのは分かりません。VARはそのためのもので、そのジャッジは正当だ」と語ったそうだ。
一方、マジョルカのビセンテ・モレノ監督は「私は審判については何も話しません。VARの主な目的は正当なジャッジを下すためのものです。私にとって重要なのは、ゴールが決まったかどうか。それ以上のことはありません」と語ったという。また、7試合連続で先発した久保に関する質問が出て、「非常に落ち着いています」と答えたそうだ。
マジョルカは2019年の最終戦を落として、冬の中断期間に入る。東京オリンピックイヤーとなる2020年は1月5日(日本時間20時から)、アウェーで暫定9位と好調なグラナダCFとの対戦でスタートする。
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[文:サカノワ編集グループ]