【横浜FM】ティーラトンが完全移籍、クラブが正式発表「全身全霊をかけていいプレーを見せる」
横浜FMのティーラトン。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
レギュラー奪取後は出場停止の1試合を除き全25試合フル出場。FC東京との最終節、優勝決定戦で1得点・1アシスト!
タイ1部リーグのムアントン・ユナイテッドからJ1リーグの横浜F・マリノスに2019シーズン期限付き移籍していたDFティーラトンが12月25日、横浜FMに完全移籍に切り替えて正式に加入することが決定した。両クラブが正式に発表した。
ティーラトン (THEERATHON Bunmathan) は1990年2月6日生まれ、タイ出身の29歳。 171センチ・62キロ。これまでのキャリアは、アスンプション・カレッジ(タイ) ― ラパチャFC(タイ) ― ブリーラムユナイテッド(タイ) ― ムアントン・ユナイテッド(タイ) ― ヴィッセル神戸 ― 横浜FM。
2019シーズンは左サイドバックとして、J1リーグ25試合(2221分)3得点・4アシスト、ルヴァンカップ4試合・0得点、天皇杯1得点・0アシストを記録。加入当初は「正直、このスタイルのなかで自分がやっていけるのか戸惑いがあった」と感じたというが、横浜FMの試合を徹底的にチェックし、練習から実践として落とし込んでいった。レギュラーポジションを掴むと、12節から累積警告による出場停止1試合を除き全試合でフル出場。最終節のFC東京との優勝決定戦で1得点・1アシストと真価を発揮した。タイ代表は58試合出場、5ゴール。
ムアントン・ユナイテッドへのレンタル復帰が濃厚と言われていたが、横浜FMに「完全移籍」して引き続きプレーすることが決まった。
ティーラトンは次のようにコメントしている。
「この度、横浜F・マリノスへ完全移籍することになり大変嬉しく思っています。
2019年シーズンはたくさんの方からのサポートのおかげで素晴らしい結果を残すことができ、クラブにとっても私自身にとっても一生忘れられない嬉しい出来事になりました。
さらに母国のタイにとっても歴史に残る出来事であり、タイ国内でも大いに盛り上がりました。またタイにおける横浜F・マリノスのファンも増えたと思っています。
2020年シーズンも横浜F・マリノスファミリーとして、プレーできることを楽しみにしていますし、クラブのためにも、横浜F・マリノスに関わる全ての人のためにも、全身全霊をかけたいいプレーを見せていきたいと思います。
これからもよろしくお願いします! コープクン・カップ」
タイの『サム・スポーツ』は違約金(移籍金)が3500万バーツ(約1億3000万円)、3年契約で、ティーラトンのサラリーは月給120万バーツ(約435万円)と報じている。
積極的かつ効果的な補強を続ける横浜FMだが、「残留→完全移籍」によって、不動のサイドバックの引き留めにも成功した。
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[文:サカノワ編集グループ]