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元マンUのベロンがイニエスタ獲得へ言及「交渉はまだ。その話はしている」

神戸のアンドレス・イニエスタ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

現在アルゼンチンの名門エストゥディアンテスの代表、夢のプランへ一歩を踏み出す。

 アルゼンチンの名門エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタが、ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタの獲得に向けて調査を開始したと現地で報じられた件について、同クラブ代表のフアン・セバスティアン・ベロン氏が交渉などはしていないものの、クラブ内で「その話が出ている」と計画の一歩を踏み出したことを認めた。

 ベロン氏はマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元アルゼンチン代表MF。2002年の日韓ワールドカップにもキャプテンとして臨んでいる。エストゥディアンテスにはユース時代から所属してきた”地元”であり、現在、その代表を務めている。

 また元アルゼンチン代表DFハビエル・マスチェラーノが2020年からプレーすることが決まり、監督は元アルゼンチン代表FWガブリエル・ミリートが務める。二人はイニエスタとともに、スペインのFCバルセロナでともにプレーしている。そこで、この夢のプランが浮上したのだ。

 この件について、スペインメディア『マルカ』にベロン氏のコメントが次のように掲載された。

「イニエスタと交渉はしていません。しかし、その話は出ています」「イニエスタがサインしてくれるかどうかに関わらず、彼は永遠に忘れられることのない存在です」

 まだ実際には何もスタートしていないが、果たして実現できるのか? そういった調査から開始されるようだ。そして記事では、マスチェラーノとイニエスタの強い絆が、最終決断への重要なカギになると挙げる。

「ハビエルがこのクラブにいることは、エストゥディアンテスのみならず、アルゼンチンのサッカーにとって重要なことです。彼は人として、プロとして、すべての面で一流です」

 そのようにベロンは語ったそうだ。

 アルゼンチンの地元TV局が12月20日、この件について報道。「エストゥディアンテスの歴史にとって、過去最高の選手獲得になるかもしれません。マスチェラーノとミリートのチームメイトであったイニエスタが、来年でヴィッセル神戸と契約が切れることを受けて調査している」と伝えていた。

  ただイニエスタと神戸の契約は税制上、2021年1月までとなっているが、実際には2021年シーズン終了まで結んでいると言われる。

 元スペイン代表の司令塔イニエスタは2019シーズン、J1リーグ23試合6得点・6アシストを記録して、J1リーグのベストイレブンに選出。2020年元日には日本での初タイトルをかけて、新国立競技場で鹿島アントラーズとの天皇杯決勝に臨む。

 エストゥディアンテスは1905年に創立した、ブエノスアイレス州の州都ラ・プラタをホームとする名門。コパ・リベルタドーレスで4度の優勝を誇り、2009年のUAE開催のクラブワールドカップ( CWC )にも出場している。

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[文:サカノワ編集グループ]

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