【ドイツメディア】「本田は忙しい」フィテッセ退団、事実上一線から退く?
日本代表での本田圭佑。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
SNS就活に続くサプライズ…「驚きの早さでいなくなった」。
ドイツメディアの『フスバール・オイローパ』は12月26日、オランダ1部(エールディビジ)のフィテッセを電撃退団した元日本代表MF本田圭佑についてのレポートを掲載した。
記事ではSNSを活用した就職活動で世界から注目を集め、実際にレオニード・スルツキ前監督から声が掛かってフィテッセ加入を勝ち取ったことに触れ、次のように記している。
「両者のコラボレーションの実現は驚きをもたらしたが、1か月半とさらに驚くほどの早さでクラブを去ることになった」
そのように本田の連続した”サプライズ”の提供ぶりを伝える。
また、本田がフィテッセに残した、「シチュエーションを変えるというミッションを達成できませんでした」「スルツキが去ったことに少なからず責任を感じています」「私は冬以降、ここでプレーすべきではないと感じました」といったコメントを紹介している。
加えて、本田がカンボジア代表の実質監督(肩書はゼネラルマネジャー)を務めていることにも触れ、「彼はやるべきことが多く忙しい」と、サッカー選手としてのみならず活動していることに改めて言及している。
結果的にオランダリーグ挑戦はわずか約1か月半、リーグ4試合出場で終わった。そのなかで終盤は2勝を収めることができた一方、ゴールやアシストなど目に見える結果を残すことはできなかった。そういったパフォーマンスに加え、この短期での退団が、他クラブからどのように受け止められるか。
本田はヨーロッパでのプレーを希望していると言い、スペイン2部で現在7位のラス・パルマスから獲得の打診が来ていると報じられる。やはり欧州主要の1部リーグではなく、カテゴリーを落とすことが現実的になってくるか。
本田自身はビッグクラブ、あるいはスペインでプレーし、そこで活躍することによって東京オリンピック日本代表のオーバーエイジ枠に”呼ばざるを得ないような状況”を作り出すこと――を具体的な目標の一つに掲げてきた。
その全ての目標を叶えることはできるのか。それとも冬の移籍市場での勝算があっての今回の決断か。本田の動向から再び目が離せなくなる。
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[文:サカノワ編集グループ]