【スペイン発】久保建英のレアル・マドリード復帰は「不確かに」!?
写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
チーム内の質の高い競争を何より求めるジダン監督の意向にもよるか。
スペインメディア『エル・デスマルケ』は2月2日、早くも2020-2021シーズンのレアル・マドリードの体制について予想するレポートを掲載した。そのなかでレアル・マドリードからRCDマジョルカに期限付き移籍中の久保建英の来季復帰について、現時点では「疑わしい」と不確かな状況にあると伝えた。
記事では、レアル・マドリードから他クラブにレンタル移籍している12人の選手をピックアップして特集。彼らの来季動向を展望している。
レアル・マドリードが狙っているとされる、フランス代表のFWキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)、MFポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)の動向が注目を集める。しかし一方、レアルから現在レンタルされている選手の中にも数々の”ビッグネーム”が揃っている。ジダン監督は彼らの中でより計算の立つ選手を、まずチームに組み入れるはずだということだ。
記事では「ただし全員がレアル・マドリードに留まれるわけではない」と指摘する。ヘスス・バレホ(DF/23歳/グラナダCF)、ボルヘ・マジョラル(DF/23歳/レバンテUD)、アンドリー・ルニン(GK/20歳/レアル・バリャドリード)、ルカ・ジダン(GK/21歳/ラシン・サンタンデール)については、「復帰の選択肢に入っていないのではないか」という。
さらにこのほどバイエルン・ミュンヘンにレンタルされた24歳のスペイン代表SBアルバロ・オドリオソラ、そして18歳の日本代表MF久保について「疑わしい(不確か)」と”微妙”な立ち位置であると言及している。また、レアル・ソシエダでブレイクしたノルウェー代表FWマルティン・ウーデゴールは、「さらに1年間レンタルが延長されるようだ」とのことだが、補強の進捗状況によってはレアル・マドリードに呼び戻される可能性があるとも予想する。
もちろん久保はマジョルカで昨年途中からリーグ9試合連続で先発出場を続け、その間に自らの1得点・1アシストでビジャレアル撃破(〇3-1)も達成、その時は評価も一気に高まった。しかし最近はリーグ3試合連続途中出場で、なかなか形に残る「結果」を残せずにいる(味方が決めていれば、というアシスト未遂も多かった)。現状を考慮すれば、そのような評価で見られるのも仕方がないのかもしれない。
記事では「彼の心の中には『競争』しかなく、この冬、移籍には関心を示さなかった」と、レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督は純粋に、チーム内の質の高い練習と”闘い”を求めていくだろうという。
そこに久保が必要とされるかどうか。ジダン監督の意向も大きくかかわってくる。
レアル・マドリードは現在、14勝7分1敗(40得点・13失点)でリーガ単独首位に立つ。その唯一の黒星をつけたのがマジョルカだが、5勝3分14敗(22得点・38失点)の勝点18で17位。元日本代表のハビエル・アギーレ監督が就任した降格圏の18位CDレガネスに、勝点で並ばれてしまった。
久保はリーグ19試合出場1得点・2アシスト。次節は2月8日(日本時間同21時)、13位のレバンテUDとアウェーで対戦する。何よりほしいのは勝点3――久保のゴールで、アウェー今季初勝利を掴み取りたい。
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[文:サカノワ編集グループ]