久保マジョルカがVARでゴール無効。GK警告、スタッフ退場処分
久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
惜しいシュートを2本放ったが…。残留争うライバルのバリャドリードに痛恨の一敗。
[スペイン1部 22節] マジョルカ 0–1 レアル・バリャドリード/2019年2月1日/エスタディ・デ・ソン・モイシュ
スペインリーグ(ラ・リーガ)1部、RCDマジョルカは残留争いのライバルであるレアル・バャドリードとホームで対戦して0-1で敗れた。3試合連続ベンチスタートとなったマジョルカの久保建英は、チーム2枚目のカードで途中出場。18歳の日本代表MFは惜しいシュートを2本放ったものの、9試合ぶりのゴールはならなかった。
前半の28分、マジョルカのゴールがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の確認により取り消された。ルーマー・アグベニュのマイナスのクロスをダニ・ロドリゲスが合わせて豪快に先制点を奪ったかに思われた。しかし、主審はVARと交信し、ルーマーがゴールライン沿いでえぐってクロスを放った際、ボールがラインを割っていたのをすぐチェックする。そして、バリャドリードのゴールキックを指示した。
バリャドリードはすぐリスタートし、シュートまで持ち込む。
ただ、マジョルカのGKマノロ・レイナは状況を把握できず、”なぜだ?”と主張する。ただ、抗議を繰り返してゴールキックによるプレー再開を遅らせたとして、主審はレイナにイエローカードを提示した。さらに、ベンチ前から執拗に抗議していたマジョルカのコーチングスタッフにはレッドカードが出された。
一瞬、大きな歓喜に沸いたソン・モイシュだが……。ぬか喜びに終わるとともに、逆に2枚の不要なカードをもらってしまった。
この動揺も少なからず影響したのだろうか。56分、ホームなんとしても先制したかったマジョルカだが、カウンターから失点を喫してしまう。
そしてホームチームは久保、新加入のアレハンドロ・ポソと攻撃的なカードを切っていく。その期待に応えるべく久保はバイタルエリアでパスを受けて、さらにカットインからと、2本のシュートを放った。が、威力を欠いて決め切れない。
アディショナルタイムは5分。パワープレーも織り交ぜてマジョルカはゴールに襲い掛かったが、バリャドリードの固い守備を最後まで崩すことはできなかった。
マジョルカは5勝3分14敗(22得点・38失点)で勝点18のままで、今節の他チームの結果によっては降格圏へ転落する状況に。一方、16位だったレアル・バリャドリードは5勝10分7敗(18得点・24失点)で勝点25に伸ばし暫定14位まで上がり、1部残留へ前進している。久保はリーグ19試合出場で1得点・2アシスト。
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[文:サカノワ編集グループ]