長谷部誠が今年初出場、強豪ライプツィヒ撃破!フランクフルトDFB杯8強進出
長谷部誠。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
4-3-3のアンカーでフル出場。状況に応じてCBに入る可変システムをコントロールする。
[DFBカップ 3回戦] フランクフルト 3-1 ライプツィッヒ/2020年2月4日/ヴァルトシュタディオン
アイントラハト・フランクフルトがRBライプツィヒに3-1の勝利を収め、DFBカップ(ドイツカップ)のベスト8進出を果たした。2020年の公式戦初出場となった元日本代表MF長谷部誠は4-3-3のアンカーでフル出場し、状況に応じてセンターバックに入る難しいタスクをこなして、勝利に貢献した。鎌田大地はベンチ入りしたものの、出場機会を得られなかった。
試合開始から劣勢を強いられるフランクフルトだったが、長谷部が臨機応変に4バックのセンターに落ちて3バック、あるいは5バックのような形になる可変システムをコントロールし、中央の広範囲をカバーする。そうして、主力メンバーを温存しているとはいえ現在ブンデスリーガ2位の強豪であるライプツィヒのぶ厚い攻撃を食い止めていく。
すると17分、フランクフルトは相手のハンドで得たPKをアンドレ・シルバが決めて先制に成功する。さらに後半に入り、アウェーチームがさらにラインを押し上げるなか、51分、フィリップ・コスティッチが決めて、2-0とリードを広げた。
とはいえ、ここからライプツィヒの怒涛の反撃を受ける。ドイツ代表FWティモ・ヴェルナーが投入された直後の68分、長谷部の前のスペースを突かれ、飛び込んできたダニ・オルモに決められて1点差に。さらには高速アタッカーのアデモラ・ルックマンらも投入されて、フランクフルトは押し込まれる。
それでも長谷部がまさにアンカー(碇)となってバランスを取る。時に体を張り、時に相手の攻撃を遅らせ、時に相手の攻撃を散らして……。1月18日に36歳の誕生日を迎えた長谷部が、試合全体を俯瞰して操っているようだった。
そしてアディショナルタイム、逆にコスティッチがトドメの3点目を突き刺す! 天敵であるライプツィヒに3-1の勝利を収め、フランクフルトがベスト8進出を果たした。2大会ぶりの優勝に向けて、大きな勝利を収めた。
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[文:サカノワ編集グループ]