【東京五輪】コロナウイルスでU-23南アフリカ代表が来日拒否。代替国も検討。Jリーグ勢との対戦は?
写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「選手の命を危険にさらすことはできない」。
新型コロナウイルス(新型肺炎)の感染拡大に伴い、イギリス『BBC』など複数の海外メディアによると、3月27日に京都のサンガスタジアム by KYOCERAでU-23日本代表との親善試合を予定しているU-23南アフリカ代表が来日を拒否していると報じた。
南アフリカサッカー協会の幹部のゲイ・モコエナ氏のコメントとして、「選手の命を危険にさらすことはできない。選手の利益を最大限に考えなければいけない」と、日本サッカー協会に対して選手派遣の再考を求めている。
対応を迫られる日本サッカー協会は、南アフリカサッカー協会の意向を踏まえて再交渉にあたるか、あるいは代替国との対戦も検討することになる。また、U-23日本代表は30日に、コートジボワールU-23代表と福岡で対戦する予定となっている。
7月の東京オリンピックに向けた、貴重な強化の場であり、日本協会としては、オリンピック参加国との対戦を希望している(アフリカの代表国はアフリカ、コートジボワール、エジプト)。
京都でのカードは、さまざまなスポンサーとの契約などもかかわってくるだろう。実際のところ、試合を開催できるのかどうかの慎重な判断も求められる。そうした状況を踏まえると、例えば選択肢の一つとして、京都サンガF.C.などJリーグ勢との対戦も検討することはできないだろうか。
もちろん、日本が「安全」であることを示すには、国際試合を開催することがアピールにもつながる。東京五輪開催に向けても、不安を払拭していきたい。とはいえ、感染が収まっているのか、さらに拡大を続けているのか、1か月後の先行きまでは読めない現状を考えると、難しい判断が迫られるのは事実だ。
また、新型コロナウイルスの感染源とされる中国は3月に行われるカタール・ワールドカップアジア2次予選で、3月26日にホームでモルティブ代表、31日にアウェーでグアム代表と対戦する。26日のゲームは中立地開催としたいことをFIFAとアジアサッカー連盟に伝え、了承されたということだ。
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[文:サカノワ編集グループ]