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【U-23日本代表採点】最多5人に最低点「1」。及第点は相馬勇紀と齊藤未月の2人のみ

[MAN OF THE MATCH=マン・オブ・ザ・マッチ]ウィリアム・ガナム(シリア)

シリアに1-2敗戦、拭えぬ既視感。連動性のなかった前線の先発3人は総じて厳しい評価に。

[タイU-23アジア選手権 GS2節] 日本 1–2 シリア /2020年1月12日/タマサート・スタジアム

【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。1点刻み。
採点対象は原則、出場20分以上。

◎採点の見方
ポジション
背番号 選手名 採点
寸評

▽先発出場
GK

12 大迫敬介 2
被シュート7本のうち枠内3本。2失点はいずれも相手を褒めるべきだが、1本を止めていれば”1ゴール分”の価値はあった。

DF
3 渡辺 剛 2(▼77分)
3-4-2-1で必須となるビルドアップ面での貢献度が低い。彼の負傷退場後に守備強度が落ちてしまったのは残念。普段あまり痛がる素振りを見せないだけに、ケガの重さが心配だ。

15 岡崎 慎 1
リベロで先発し、渡辺の負傷交代後にストッパーに移る。しかしカウンターから振り切られて決勝点を与える。リスク管理の徹底ができなかった。

17 町田浩樹 2
ヘッドで飛び込んできた相手の頭を蹴ったとして、VARの介入後にファウルでPKを与えた。早々の失点によりチームに与えた動揺も大きかった。ただし、その後は持ち直した。

MF
6 齊藤未月 3
引かずにできるだけ高い位置、前の段階で球際に行き、中盤で相手に主導権を与えなかった。ただ、もっと前線3人やウイングバックを効果的に生かす縦パスやクサビを放っていきたかった。

21 松本泰志 2
齊藤とのバランスは良かった。一瞬で相手のタイミングを外す動き、そこからのパスなども光った。ただ、求められたのはやはり”そのあと”の結果。前線トライアングルと意識(イメージ)を共有したい。

22 橋岡大樹 1
攻撃がクロス一辺倒で、サウジアラビア戦からの改善や工夫が見られず。テンポの変化も加えられずにいる。守備では一定の評価を与えられるが、チームが負ける時の貢献度は概して低い。もっとチーム全体に活力を与えられるはず。

16 相馬勇紀 3
パフォーマンス自体は「2」に近い。ボールを持ちすぎるきらいがあり、その間に相手もリトリートしてしまっている。目の前の相手を抜くことにこだわり、チームでゴールを決めること、勝利することまで、もう少し視野を広げたい。そのなかでインパクトのあるゴールを決めたことで「3」に。ただし孤軍奮闘ではなく、自ら孤立している印象も拭えない。

10 食野亮太郎 1(▼67分)
相馬と同様、目の前の相手に勝つ意識が強く、結果的に周囲を生かせない悪循環に陥る。中2日での連続スタメン出場による疲労もあったが、良いところなく途中交代に。

14 森島 司 1(▼86分)
前線3人での連係からの崩しを狙っていたが連動せず。試合ごとにパフォーマンスが良かったり、悪かったり……。今回は周囲とイメージを共有し合えなかった。

FW
13 上田綺世  1
二度のビッグチャンスを逃す。決めていればヒーローだった。が、これだけチャンスを逸していては、むしろ自信を失わせてしまうだけでは……。

▽交代出場
MF
18 田川亨介 2
(△67分)
最初のカードで投入。プレスは効果的だったが、パワーを生かした「個」による打開に走ってしまった印象。

DF
2 立田悠悟 ー(△77分)
渡辺の負傷交代により急きょ投入。リベロに入ったものの10分後にカウンターから被弾。スピードの変化に対し課題を見せた。

MF
19 旗手怜央 ―
(△86分)
相変わらずの森保一監督の遅めの交代カードで試合終了間際に投入される。前線にアクセントを与えたが、得点につながる仕事はできなかった。

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[文:サカノワ編集グループ]