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混迷極める…本田のフィテッセ暫定監督、就任期間は「分からない」

ロシアW杯日本代表での本田圭佑。 写真:新井賢一/(C)Kenichi ARAI

「2週間かもしれないが…」冬の中断期間までずれ込む可能性も。

[オランダ1部 16節]  フィテッセ – フェイエノールト/2019年12月8日/ヘルレドーム

 元日本代表MF本田圭佑が所属するオランダ1部リーグ(エールディビジ)のフィテッセは12月3日、主にフィテッセのユースチームの指導を務めてきたジョゼフ・オースティング氏が「一時的に」暫定監督に就任すると発表した。モハメド・アラッハ・テクニカルディレクター(TD)は新監督を早期に決めたいというが、冬の中断期間までもつれ込む可能性もありそうだ。

 リーグ5連敗を喫したことで、ロシア人のレオニード・スルツキ監督が突然の辞任を表明。11月30日のSCヘーレンフェーン戦を2-3で落とした直後、選手とクラブにクラブを去ることを告げ、それがフロントにも承認された。CSKAモスクワで一時代をともに築いた本田は、その当時の恩師に呼ばれてオランダに戻ってきたわけだが、わずか2試合で”タッグ”が解消されることとなった。

 フィテッセは当初、これまで何度か暫定的に指揮を執ってきたエドワード・ストリング氏に再登板を要請したが、アラッハTDによると、同氏は暫定的な監督業務には消極的で育成年代の指導に集中したい、と断られたと明かしている。

 オランダメディアの『テレグラーフ』によると、オースティング監督は初めてのトレーニング後、「私はここで長く働いてきただけに、クラブを助ける義務があると感じています。(就任依頼を受けて)実にシンプルなことで、私は嬉しく思いました。一方、クラブのこの状況には満足していません」と語る。このあと冬の中断期間まで4試合(リーグ戦3試合、カップ戦1試合)がある。オースティング氏がどのあたりまでチームを率いるかは「正確には分かりません。2週間である可能性もあるし、3、4週間かかるかもしれません」と、あくまでも未定であることを強調している。

 また、本田を含むフィテッセの選手たちについて、新指揮官は「真のプロ集団です。選手たちのクオリティの高さは間違いないだけに、その力を最大限に引き出せるように、最善の努力をします」と意気込みを示している。

 リーグ開幕直後は無敗の好スタートを切ったフィテッセだが、ここに来て5連敗を喫して、7勝2分6敗(24得点・22失点)で7位に後退。本田は2試合連続で出場しているが、勝利に導けずにいる。

 次節12月8日、ホームでフェイエノールトと対戦する。本田が初めてフィテッセサポーターの前でプレーを見せる。

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[文:サカノワ編集グループ]

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