カタールW杯まで「1000日」地下鉄開通、スタジアム着々完成…心配は新型コロナウイルスか
ベネズエラ戦に臨んだ日本代表。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
現在は中国、韓国からの渡航者を一旦、隔離センターに収容する措置を実施。
2022年の冬季に開催されるカタール・ワールドカップ(W杯)(2022年11月21日~ 2022年12月18日)の開幕まで、ちょうど「1000日」を切った。サッカーの世界の祭典に向けて、いよいよ、より加速して、具体的に動いていく。
FIFA(国際サッカー連盟)によると、これまで各大陸900試合のW杯予選のうち136試合が実施されたという。すでに8つのスタジアムのうち、ハリーファ国際スタジアムとアル・ワクラ・スタジアムの2つのスタジアムが稼働し、年内に3つのスタジアムが供用開始される予定だ。また、3つのスタジアムは開幕前には完成する。
さらに昨年3つの地下鉄が開通し、クラブワールドカップでは5万人が活用した。さらに1路線が大会までに完成する。すでにスタジアム駅を中心に、各駅の周辺ではインフラ整備が進んでいる。大会期間中、アクセスに関してはまず問題がないということだ。
昨年のクラブW杯がプレ大会として行われ、その時に出た課題などを現在精査中である。約5万人が海外から訪れ、約4万3000人が大会に関するイベントに参加したそうだ。
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は「1000日後、カタールはこれまでのホストが成しえなかった環境でFIFAワールドカップ2022を行い、社会的、文化的な観点からの新たな架け橋となり、人々を結び付けて共通理解のツールとして役立たせてくれるでしょう」と期待を寄せている。
もちろん、そうしたなかで、現在一番の懸念は、新型コロナウイルスの感染だ。すでに中国代表は3月のW杯2次予選について、中立地での試合開催を要望しているという。
日本代表は3月26日にミャンマー代表戦を豊田スタジアム、31日モンゴル代表戦をアウェーで行う予定である。FIFAやAFCの意向もかかわってくるが、間もなく何かしらの判断や決定が下される可能性がある。
また外務省によると、2月23日(日本時間24日)の段階で、カタールはコロナウイルスの感染予防のため、中国、韓国からの渡航者を一旦隔離センターに収容する措置を取っている。
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[文:サカノワ編集グループ]