南野リバプールでCLデビュー、インパクト残せず…16強で敗退。クロップ「今は何と言えばいいのか分からない」
南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
一時はリードしたが、ミスが響き逆転負け。CL連覇の夢は潰える。
[CL決勝T1回戦 2nd] リバプール 2-3 A・マドリード/2020年3月11日(日本時間12日5:00)/アンフィールド
※2試合トータル 2-4でA・マドリードがベスト8進出
UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第2戦(セカンド・レグ)、イングランド・プレミアリーグ首位のリバプールFCが、スペイン1部のアトレティコ・マドリードに、延長戦の末、2-3で敗れた。2戦トータル2-4でCLはベスト16敗退となった。日本代表FW南野拓実は延長後半の113分から途中出場し、リバプールでのCLデビューを果たしたが、初ゴールは決められなかった。
試合は43分に右サイドのクロスにジョルジニオ・ワイナルドゥムがヘディングで合わせ、リバプールが先制点を奪う。その後も攻め込んだものの相手ゴールキーパーの好セーブに阻まれるなど、2点目を奪えない。
決着は延長戦に委ねられることに。すると延長前半の94分、ロベルト・フィルミーノが決めてついに逆転! 2試合合計でも2-1とリードした。
しかし97分、自陣でのパスミスを奪われると、マルコス・ジョレンテにミドルシュートを決められる。
2戦合計スコアで2-2。CLは延長戦でもアウェーゴールが適用されるため、リバプールは2点が必要な状況に。
すると97分、終了間際の121分には前がかりとなった背後のスペースを突かれ、アルバロ・モラタにトドメを刺される。リバプールのCL連覇の夢はベスト16で打ち砕かれた。
リバプールのユルゲン・クロップ監督は試合後のインタビューで次のように語った。
「2点目を取った後、選手の足は疲れているように見えました。90分で全てを出し切り、足が固まってしまうのは仕方がないことだと思います。1点目を奪ったときのクロスボールは素晴らしかったですが、今日は我々が求めるクロスの質ではありませんでした。
私は選手のパフォーマンスに満足していますし、このような出来を見せるのは簡単なことではありません。ただ、今は何と言えばいいのか分かりません」
この敗戦に相当なショックを受けていた。
残り10分、最低でも2点が必要という厳しい状況で投入された南野は、ボールを引き出す動きやサイドに流れてファン・ダイクに際どいクロスを入れるなど、まずまずのプレーを見せた。とはいえ、逆境に立たされたチームの流れを変えるようなプレーは見せられなかった。
リバプールはこのあとプレミアリーグに舞台を移し、現地時間3月16日(日本時間17日:5:00キックオフ)、アウェーでエバートンFCとのマージーサイドダービーに挑む。
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[文:サカノワ編集グループ]