東京五輪延期、本田圭佑は何を思う?「問題ありません」
本田圭佑。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
オーバーエイジ選出と金メダル獲得へ、決定を前向きに捉える。
ブラジル1部リーグのボタフォゴFRに所属する元日本代表MF本田圭佑が3月25日、自身のSNSのツイッター(@kskgroup2017)を更新し、今年7月開幕を予定していた東京オリンピックの最大1年延期の決定を受けて、ポルトガル語で次のようにつぶやいた。
As olimpíadas foram adiadas para o próximo ano. Sem problemas. Agora, posso focar ao máximo em jogar para vocês.
(オリンピックが来年まで延期されました。問題ありません。今、私は皆さんの前でプレーするためトレーニングに集中できています)
オーバーエイジ選出と金メダル獲得を目標に掲げていた本田は、もちろん先の見えない新型コロナウイルスとの闘いに怒りと無力感を示しながらも、むしろ東京五輪延期の決定をポジティブに解釈しようとしているように見える。
昨年5月にオーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリーを退団したあと、11月にオランダ1部のフィテッセでプレーしたもののわずか1か月半で再びフリーに。プロフットボーラーとしては、ほとんどコンスタントにプレーできずにいたなか、ようやく今年に入り、ブラジルでの挑戦権を得た。
しかし、これまで出場はわずか1試合。基本的にはオーバーエイジ選出は厳しい状況だったと言える。
無論その「実績」のない現状は、基本的には変わっていない。何よりボタフォゴではまだサポーターの前で一度もプレーできていない。まず、あの熱狂的に歓迎してくれたサポーターの前に立って、プレーで”恩返し”をする。本田としては、当面の目標はそこに置かれているようだ。
本田自身は3月18日、次のようにもツイッターでつぶやいていた。
「The league and training are canceled for two weeks in Brazil. I will decide a new target during this period.」
(リーグとトレーニングがブラジルで2週間中断されます。この期間に、私は新たなターゲットを定めます)
ブラジルデビューと初ゴールは達成し、33歳のレフティはどのような高みを目指すのか。規格外の「Keisuke HONDA」がブラジルの地で這いあがろうとしている。
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[文:サカノワ編集グループ]b