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【浦和】大槻毅監督が決意、今回は未来につながる無観客試合。7/4Jリーグ再開決定

浦和の大槻毅監督(C)URAWA REDS

2014年のスタジアムにもいた指揮官。「今回の状況はまったく違います。またたくさんの皆様に来ていただけるためのスタート地点」

 浦和レッズの大槻毅監督が5月30日、新型コロナウイルスの影響により中断していたJ1リーグ再開日程が7月4日に決まったことを受けて、オンラインによる記者会見に臨んだ。まず2試合は無観客で開催され、7月10日以降は政府の見解をもとに段階的に観客を増やしていく(埼玉スタジアムであれば、まず5000人以下)と示されたJリーグのプロトコルについて、指揮官は「またたくさんの皆様に来ていただけるためのスタート地点。まず我々はいい準備をして、いい試合を見せます」と抱負を語った。

 大槻監督によると、現在行われているグループ練習は6、7人のフィールドプレーヤーとゴールキーパー1人という組み分けに。感染リスクを考慮して、その組み分けは変更せず行っているそうだ。

 そしてJ1リーグは7月4日、まず無観客で再開されることが決定した。大槻監督は、今回の無観客試合は決して悲観的ではなく“ポジティブ”な第一歩だと語った。

「2014年の無観客試合の時(3月23日/清水エスパルス戦/△1-1)、私もスタジアムにいました。あのスタジアムは、我々が目指すものとは真逆のものでしたし、あの空間はやはり寂しいものだったと思っています」

 そのように6年前の試合を振り返ったうえで、指揮官は今季まったく意味が異なると強調する。

「今回は状況がまったく違います。この無観客試合はその先につながっていて、またたくさんの皆様に来ていただけるためのスタート地点だと思っています。ですから、まず我々はいい準備をして、いい試合を見せます。試合中は静かな空間ですから、選手の声や息遣い、レフェリーとのかかわりなどがクローズアップされるため、これまでと違った見方をされると思います。それも満員の埼玉スタジアムに戻るための第一歩。僕は喜ばしく思っています」

 その満員の埼スタを取り戻すため、指揮官は「今は、健康と安全のところが危惧されているわけです。すべてがクリアになっていないですし、これから何があるかも分かりません。そういったことを踏まえたうえで、自宅などから応援していただければと思います」と、サポーターに呼び掛けていた。

 今後は徐々に練習の強度を高めていく。大槻監督は今後へ向けてより具体的に、「試合の順番、ホームとアウェーの重なりなどいろいろな状況が出てきます。また、7月4日までと、それ以降でまた状況が変わっていきます。そのすべてを受け入れる覚悟が必要だと思っています」と決意を示した。

オンラインでの取材に応じた浦和の大槻毅監督。

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[取材・文:塚越始]

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