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【鹿島】上田綺世が語るゴールへの渇望「今求められるのは『こいつを出したら点を取りそうだ』と思われる存在」

オンラインでの取材に応じた鹿島のFW上田綺世。(C)KASHIMA ANTLERS

浦和戦では惜しいヘディング弾を放つ。週末の横浜F・マリノス戦は先発起用も?

[J1 5節] 鹿島 – 横浜FM/2020年7月18日18:00/カシマサッカースタジアム

 鹿島アントラーズの日本代表FW上田綺世が7月15日、オンラインによる取材に応じて、開幕からリーグ4連敗、公式戦6連敗と続く現状打破に向けた抱負を語った。

「スタメン争いを、全力を尽くしてすること。まずはそこだと思います。僕の置かれている立場では、まず勝たせるために試合に出る。そのうえで、チーム内の争いでしっかり自分の特長をアピールし、チャンスをもらうこと。そのチャンスをマリノス戦で全力でぶつけて結果を残せれば、自信になると思います。チームに勝点をもたらせれば、鹿島も波に乗っていけると思います。今の状況で必要なのは得点と勝利です」

 中断明けはメンバー外を経たあと途中出場が続いた。12日の浦和レッズ戦(●0-1)では、上田の投入とともに4-1-4-1に布陣を変更。相手DF陣との競り合いに勝ってヘディングで決定的なシュートを放ち、この試合で最もゴールに近づくシーンを作った。

 とはいえ、ノーゴール――。上田は責任を感じていた。

「今レギュラーを獲れるのは、点を取ることができる、チームを勝たせられる、その可能性を見いだせる選手だと思っています。どんなにビルドアップが良くてもレギュラーにはなれないし、『こいつを出したら点を取ってくれそうだ』とザーゴさんに思わせる存在。すなわち、練習からより多く点を取って、より多くゴールへの脅威を感じさせるような選手。それが期待され、スタメンに一番近いのかなと、今はよりそういった状況だと思います」

 もちろん負けている状況だからボールを持つ流れになっていることも影響しているが、ボール保持率は昨季よりも上がっている。データとしては、そこはポジティブにも捉えられる。そのように受け止める。

「その自分たちの型からゴールを決められれば、もっとプレーに余裕ができて、さらにその型を外せる選手も出てくれば、爆発的な攻撃力も発揮できると思います。一つ殻を破って、1点、2点取って勝つ。まず、今習慣づけている戦術を利用して、僕やエヴェラウドのような身体能力のある選手が急に前を向いて勝負もできたりする。いろんな可能性は秘めていると思います」

 今週末は再開後初めて、一部観客を迎え入れて(5000人以下を予定)カシマサッカースタジアムでの試合開催が予定されている。相手は昨季王者の横浜F・マリノスだ。

「今シーズンまだ1勝もできていない状況で、フラストレーションが溜まっている人、心配なさっている方もいると思います。関東の強いチームに僕らが圧倒できるところを見せて、鹿島は強いともう一回信じてもらえる試合をできたらと思います。僕らはサポーターの皆さんの生活のモチベーションを背負っています。そこで相乗効果になれるように、僕たちがいいパフォーマンスを見せて、普段の生活のモチベーションになってくれたら嬉しい。とにかくピッチでいいパフォーマンスを見せたいと思います」

 俺がこの状況を変えてみせる――。来月22歳になる生粋のセンターフォワード、鹿島の上田はそのようにゴールと勝利を渇望していた。

トレーニングをする鹿島のFW上田綺世。(C)KASHIMA ANTLERS
今週末18日、ホームで昨季王者の横浜FMと対戦!(C)KASHIMA ANTLERS

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[文:サカノワ編集グループ]

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