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日本代表MF守田英正、スポルティング移籍へ!サンタ・クララ社長が軟化「いい方向に進んでいる」

守田英正。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

懲戒処分などで揺れたが、「理解し合っている」。

 ポルトガル1部リーグのCDサンタ・クララに所属する日本代表MF守田英正のスポルティングCPへの移籍を巡る動きで、クラブ会長が態度を“軟化”させた。念願の移籍決定が、現実味を帯びてきたようだ。

 ポルトガルメディア『レコード』によると、4月27日、サンタ・クララのリカルド・パチェコ会長は26歳のボランチのスポルティング移籍について「理解のベース」はあり、あとは手続き上の問題、そしてクラブの最終決定に委ねられていると語ったそうだ。

 同会長の次のような“前向き”なコメントを掲載している。

「正直なところ、いい方向に向かっていると思います。モリタがサンタ・クララを去りたいのは、彼の希望でもあります。彼は途轍もないタレントで、サン・タクララがいまだ到達したことのない領域に到達できる、夢を持った選手です。スポルティングは、彼が希望するクラブ。私たちは理解し合えています。スポルティングはビッグクラブであり、これまでも正しい振る舞いをしてきましたから」

 そのように、移籍決定が間近だと匂わせているようでもある。すでに移籍に向けた書類も準備されているそうだ。

 2021年1月に川崎フロンターレからサンタ・クララに移籍した守田は、加入直後にレギュラーポジションを確保。チームにとって不可欠な存在となってきた。さらに日本代表でも4-3-3のインサイドハーフの主力の座を掴んだ。

 一方、クラブのホームタウンがある“秘境”サンミゲル島から首都リスボンまでは1445キロ、飛行機で2時間30分かかるなど移動だけでも一苦労という環境で戦ってきた。それだけに守田はステップアップを希望していた。

 そんな守田に対し、ドイツのVfBシュツットガルト、イングランドのハル・シティAFC、トルコのフェネルバフチェSKなどから関心が寄せられてきた。そして今回、現在国内リーグ2位の名門スポルティングから正式オファーが届いたのだ。

 しかし今月、守田が現地メディアに対し、スポルティングからオファーがあった事実を明かし、加えてサンタ・クララの対応に不満を漏らした。すると、サンタ・クララは「メディアへの発言権限など基本ルールが守られていなかった」として、守田に懲戒処分を下す事態に至ったのだ。

 それでも話は水面下で、しっかり進んでいたようだ。

『オ・ジョーゴ』によると、当初スポルティングは移籍金350万ユーロ(約4億7000万円)のオファーを提示。これに対しサンタ・クララは500万ユーロ(約6億7000万円)、パス(保有権)の20パーセントを保持することも主張していると報じていた。

 守田は今季ポルトガルリーグ25試合・1得点・1アシスト、日本代表では通算16試合・2得点を記録。サンタ・クララとは2024年6月まで複数年契約を結んでいる。

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