【鹿島】「勝てて良かった」曽ヶ端準が40歳最後の日に今季初出場、大分戦を勝利で飾る。41歳最初の目標は…
鹿島の曽ヶ端準。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
開始早々に髙澤優也のスライダーショットを決められたが、4-1逆転勝利!
[J1 8節] 大分 1–4 鹿島/2020年8月1日/昭和電工ドーム大分
J1リーグ鹿島アントラーズのチーム最年長であるGK曽ヶ端準が大分トリニータ戦、今季初めて先発出場を果たし、4-1の逆転勝利を支えた。しかも試合翌日8月2日が誕生日。40歳最後の日を勝利で飾り、気持ちよく41歳を迎える――。
大ベテランがようやく掴んだチャンス。しかし出鼻を挫かれた。
開始早々の5分、今乗っている今季初先発の髙澤優也のミドルレンジからのシュートが、横に大きく揺れる。そのスライダーショットに“逆”を取られ、「ボールに対し動きすぎて、その逆に変化をしました」と決められてしまう。大分のファーストシュートだった。
「最初(1本目のシュート)から、キーパーとしてはどうにかしないといけないシュートを決められてしまい、悪い流れになってしまいました。チームとして、そこから4点取って勝てたのはすごく大きいです。自分自身もこうした難しい状況で、ゲームをものにしていくことが大事になると思うので、勝てて良かったです」
そこからまさにそう語る曽ヶ端のサッカー人生のような逆襲を演じる。しっかり耐えていくと、主導権は完全に鹿島へ。するとエヴェラウドのハットトリック、後半アディショナルタイムの伊藤翔による今季初得点! 終わってみれば今季最多4ゴールでの勝利を収めた。
ザーゴ監督は曽ヶ端起用の理由について、次のように明かした。
「(クォン・スンテの欠場と曽ヶ端の起用について)(クォン・スンテが前節痛めた)首の影響もありましたが、この苦しい状況のなか、曽ヶ端の経験がチームに落ち着きと自信をもたらすと考え起用しました。1失点目は確かにミスだったかもしれませんが、それ以外は落ち着いたプレーでチームを安定させ、勝利に導いてくれました」
終わってみれば、シュート数は15本対4本と一方的に攻めた。ザーゴ監督の狙うスタイルの可能性を示した一戦となった。その守備を、鹿島一筋で戦ってきた男が支えた。
だからこそ曽ヶ端は「なかなか勝てず、横浜F・マリノス戦のあとつなげられなかっただけに、今度は連勝をしたいです」と、この1勝に浮かれることなく、今季初の連勝を41歳最初の目標に掲げていた。
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[文:サカノワ編集グループ]