冨安健洋に「25億円」オファー!「ローマではない」ボローニャ首脳が明かす
冨安健洋。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
イタリア国内の名門クラブから!? チーム強化担当のサバティーニ氏は「大した額ではない」と消極的。
イタリアのスポーツ紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』はこのほど、セリエAボローニャFCのトップチーム強化を担うテクニカル部門コーディネーターのワルテル・サバティーニ氏が、DF冨安健洋の獲得に向けて複数チームから関心を寄せられていると語ったことを報じた。しかも「2000万ユーロ(約25億円)のオファーを受けている」として、「それはローマからではない」と以前から噂に挙がっていた名門“以外”だと明かしている。冨安はハムストリングを負傷した影響で3試合連続で欠場し、セリエAの全日程が終了。ボローニャは12勝11分15敗の12位でシーズンを終えた。
ベルギー1部リーグのシント・トロイデンVVから今季完全移籍でセリエAのボローニャに移籍した冨安は右サイドバックを主戦場にセンターバックもこなし、リーグ29試合・1得点・3アシストを記録。新型コロナウイルスの影響による中断明け、過密日程による疲労を重ねたこともあって終盤にハムストリングを傷め、ラスト3試合の欠場を余儀なくされた。
セリエA挑戦1年目となる21歳の日本人DFの貢献度は高く、イタリア国内でも高く評価されている。『トランスファーマーケット』によると、冨安とボローニャは2024年6月まで契約を結んでいて、基本的には来季も残留することが基本線と言われる。シニシャ・ミハイロヴィチ監督も守備陣の安定感を一段と高めるため冨安を放出する考えはなく、前線の補強を優先したい考えを示す。
そうしたなか今回の記事で、サバティーニ氏は『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じて、「トミ(冨安)はイタリア国内で2000万のオファーが届いています。それはローマからではありません。大した額ではないね」と語っている。
それでもイタリアでDFに対し「25億円」を準備できるクラブとなれば限られてくる。必然的に“ローマ以外”の名門となってきそうだが――。
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[文:サカノワ編集グループ]