【鹿島】和泉竜司が火を噴くドラゴンボレーで加入後初ゴール「ホッとしています」。鳥栖に2-0今季初の無失点勝利
鹿島の和泉竜司(2020年6月撮影)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
9試合目で生まれた一撃、「ヘディングの選択肢もありましたが」。
[J1 9節] 鹿島 2-0 鳥栖/2020年8月8日/カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズの和泉竜司がサガン鳥栖戦で途中出場から加入後初ゴールを決めて、チームを2-0の快勝に導いた。チームは2連勝で3試合負けなし。シーズン序盤の苦しみを抜けて、少しずつ勢いを付けてきた印象だ。
スコアレスで迎えた59分、鹿島のザーゴ監督は「3枚替え」をしてフレッシュな選手を投入する。そこで和泉は白崎凌兵と代わってピッチに立った。
迎えた69分だった。セットプレーの流れから隙を見逃さず、チャンスを仕留めてみせた。
和泉は振り返る。
「ボールが頭を越えた時点で、折り返しに対し準備していました。ヘディングの選択肢もありましたが、胸トラップでシュートコースに持っていき、しっかりシュートを押し込めました」
胸トラップの瞬間にマーカーを外すと、左足を一閃! 火を噴くようなドラゴンボレーを突き刺し、鹿島に待望の先制点をもたらした。そのあとにはエヴェラウドにもゴールが生まれ、今季初の無失点勝利を収めた。
FC東京戦(△2-2)ではPKを獲得するなど、得点には絡んでいた。そうしたなか、ようやく鹿島の新11番に「初ゴール」が記録された。
「ホッとしている部分もあります。とはいえ、まだまだ。ここからが勝負です。チームとしても、この順位にいてはいけないチーム。得点のみならず、スタートからでも途中からでも、全員がチームの勝利のために続けることが大切になります。満足はまだしていません。ここからが大事になります」
今季リーグ9試合・1得点。連戦が続くなか、途中出場での機会が増えているが、一つ結果を残せたことで、鹿島での確かな、そして大きな一歩を踏み出せた。
「スコアレスだったので、得点に絡む部分を準備して、そういう気持ちでいました。僕と太郎は両サイドからいい形で仕掛けたり、前へランニングしたりして、みんなの分までゴールに向かう姿勢を持っていました」
和泉が鹿島でしっかりと機能してきた――。チームにとっても実りの多い勝利となった。
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[文:サカノワ編集グループ]