女子指導者「A-pro」の受講者13人決定。WEリーグクラブの指揮が可能、S級取得の資格も
WEリーグ開幕へ、様々な具体的な動きが出てきた。(写真は浦和レッズレディース)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
応募者13人全員の受講が決まる。
日本サッカー協会(JFA)は、JFAとWEリーグが両輪となり日本女子サッカーの継続的な発展を目指す一環として、女性指導者を対象とした「Associate-Pro(A-pro)ライセンス養成講習会」の開設を発表。時限的ではあるもののS級取得につなげられるライセンスで、8月17日、13人の受講が決定したと発表した。
JFAは日本サッカー全体の発展を目的に、女性のサッカー競技人口の増加と次世代の女性リーダーの育成のプロジェクトを推進。そのなかで特に2021年秋に開幕予定の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」を起爆剤とし、指導者に関してもまずトップに立てる人材を育てていきたい意向を示す。
そこでS級に準ずる「Associate-Pro(A-pro)ライセンス養成講習会」を開設。WEリーグの監督となり得る人材養成とともに、世界のサッカー界をリードする女性指導者の育成に取り組む。8月3日の開設発表記者会見を経て、11日の締切までに定員10人に対し13人の申込みがあった。13日に書類審査と個人面談を実施し、14日に定員数を見直したうえ、応募者13人全員の受講が決まった。
本講習会は9月14日の短期講習からスタートし、2021年5月中旬まで約9か月間のコースで、修了者はWEリーグの監督要件を満たす。
受講者のうち、二人は次のようにコメントしている。
河島美絵さん
(福岡J・アンクラス)
「この度、日本サッカー協会より女性指導者を対象とした『Associate-Pro(A-Pro)コーチ養成講習会』が新設され、その受講者として学びの場をいただけたこと、大変感謝しています。2021年秋に開幕する日本女子プロサッカーリーグ『WEリーグ』は、選手だけでなく女子サッカーに携わる全ての人にとっても、大きな出来事だと思います。この講習会を通して、私自身A-Proコーチとして指導を学ぶのはもちろんですが、女性がプロ(=職業)として活躍できる場が増えるよう様々なことを学べたらと思っています」
藤巻藍子さん
(大和シルフィード)
「チームを指揮する上で、自分自身も常にスキルアップしていかなくてはならないと日々感じ、深い学びを求めていたので、今回A-Proコーチ養成講習会のお話を聞いた時は、『必ずチームのためになる。勉強したい』と思いました。シーズン中の大切な時間を使って勉強させてもらうので、経験のあるエデュケーターから自分に無いたくさんの知識や気付きをもらい、チームのために指導の幅を拡げられるよう、取り組みたいと思います」
JFAが発表した受講者は次の通り。
2020/2021年度
Associate-Pro (A-Pro) コーチ養成講習会
◆受講者(13名)
氏名
指導チーム
役職
小倉 咲子
アンジュヴィオレBINGO U-15
監督
河島 美絵
福岡J・アンクラス
監督
河本 菜穂子
U-15・U-18モンゴル女子代表
監督
金野 結子
JFAアカデミー福島 女子U-15
ナショナルトレセンコーチ (女子担当)
監督 東海担当
坂尾 美穂
びわこ成蹊スポーツ大学 サッカー部(女子)
監督
田代 久美子
山梨学院大学サッカー部(女子)
監督
轟 奈都子
ナショナルトレセンコーチ (女子担当)
GKサブチーフ
福田 あや
早稲田大学ア式蹴球部女子
監督
藤巻 藍子
大和シルフィード
監督
三上 尚子
ジェフユナイテッド市原・ 千葉レディースU-18
監督 (アカデミーチーフコーチ)
三輪 由衣
帝塚山学院大学 ナショナルトレセンコーチ (女子担当)
監督 関西担当
柳井 里奈
INAC神戸レオネッサ
コーチ
横道 玲香
広島経済大学女子サッカー部 ナショナルトレセンコーチ (女子担当)
監督 中国担当チーフ
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[文:サカノワ編集グループ]