【札幌0-1G大阪】反則級トリプルジョーカー、渡邉千真が決勝弾!宮本恒靖監督「プラスになる1勝」
G大阪の渡邉千真(2019年10月撮影)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
後半途中からパトリック、遠藤保仁、渡邉を投入、ゴールをもたらす。一方、ミシャ「選手はいいところを見せてくれた」。
[J1 17節] 札幌 0-1 G大阪 /2020年9月19日/札幌ドーム
ガンバ大阪が渡邉千真、遠藤保仁、パトリックと交代出場した選手が機能してゴールをもたらし、北海道コンサドーレ札幌に1-0の勝利を収めた。G大阪は3試合ぶりに勝点3を獲得した。
両チームともに球際で激しくバトルする展開に。札幌が主導権を握るものの拮抗したなか、後半に入ると、アウェーチームは63分にパトリックを投入。さらに74分、負傷した三浦弦太が退くタイミングで(筋肉系のようで心配だが……)、宮本恒靖監督は昌子源、渡邉、遠藤の「3枚替え」を敢行する。
ゴールを奪いに行く――。そのメッセージの込められた選手交代を受けて、G大阪が猛攻を開始する。すると直後の78分、自陣のコーナーキックからこぼれ球を遠藤がキープして左サイドへ。そこから髙尾瑠の持ち上がり、そのパスを受けた藤春廣輝のクロスに、ゴール前へ走り込んだ渡邉がピンポイントで合わせ、ポストの跳ね返りを押し込みゴール! 詰めていたパトリックも相手DFを引き出していた。遠藤、パトリック、そして渡邉という強烈なトリプルジョーカーが、狙い通りに連動し合ってワンチャンスをものにして札幌ゴールをこじ開けた。
その後、札幌も猛反撃を続けた。しかし連戦による疲労があったものの、クロスからの攻撃一辺倒でアイデアが不足してしまう。攻撃の形が昌子を中心とした守備陣に読まれ、結局、そのまま試合終了を迎える。
G大阪は2連敗でストップ。9試合ぶりの無失点勝利を収めた。
宮本監督は試合後の記者会見で、「(4バックへのシステム変更について)札幌相手にどのような試合運びをするかということで、3日間その準備に充てました。一つのシステムでシーズンを戦うのは難しいと話してきたので、それができる時間を少しでも作れました。危ないシーンも作られましたが、みんなが体を張って守り、難しい時間をしのぎ、途中から入った選手が試合を決めてくれました。チームにとってプラスになる1勝だったと思います」と語った。
一方、札幌のペトロヴィッチ監督は次のように敗れたものの、選手たちの奮闘を評価した。
「厳しいゲームになると思っていました。G大阪は交代選手を含め質の高い選手が揃っています。それに水曜日の移動があっての試合でした。ただ日程的なハンデはそこまで感じさせず、選手たちはハードワークを続け、試合を支配し、チャンスを作れていました。しかしチャンスを作れていてもなかなか決められない。得点できる選手が今いない。それがチームとして難しい問題になっています。とはいえ、走り負けず球際の争いで勝っていくこと、その私たちのいいところを見せてくれました」
札幌は前節のサガン鳥栖戦(〇2-0)で10試合ぶりの勝利を収めたが、連勝はならなかった。
注目記事:Jリーグ入場数緩和。大分8000人、浦和7000人に増員、FC東京、湘南5000人以下のまま
[文:サカノワ編集グループ]