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上田綺世が鮮烈の一撃!和泉、土居も決めた鹿島が神戸に勝利

鹿島の上田綺世。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

約3か月ぶりの先発起用に「結果=ゴール」で応える。

[J1 33節] 神戸 1-3 鹿島/2020年10月21日/ノエビアスタジアム神戸

 ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)の開催に伴いこのミッドウィークに組まれたヴィッセル神戸対鹿島アントラーズの一戦は、上田綺世の9試合ぶり、和泉竜司の10試合ぶり、そして土居聖真のトドメとなる8試合ぶりと計3ゴールを決めた鹿島が3-1の勝利を収めた。鹿島は九州(鳥栖)→北海道(札幌)→関西(神戸)という中3・2日でのアウェー3連戦を2勝1敗で切り抜け、今週末24日はホームに帰還してサンフレッチェ広島と対戦する。

 先制したのは鹿島だった。12分、敵陣でボール奪取した三竿健斗のパスを受けた上田がカットイン。22歳のストライカーはDFとボランチ3人に寄せられながら、鋭く右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

 さらに43分、スローインの流れから、左サイドを持ち込んだファン・アラーノのクロスを、和泉が合わせてリードを2点に広げる。

 それでも61分、アンドレス・イニエスタのコーナーキックから藤本憲明が押し込み、神戸が1点を返す。

 そこからアウェーチームは反撃にあうものの、町田浩樹が決定的なシュートをブロックするなどゴールを割らせない。そして78分、カウンターからファン・アラーノのパスを受けた土居が左足でねじ伏せ、3-1とする。

 鹿島はそのまま逃げ切り、2試合ぶりの勝利を収めた。

 7月22日以来約3か月ぶりの先発起用に「結果=ゴール」で応えた上田は試合後のオンラインによる記者会見で、「ファーストタッチでDFをはがして『打てる』というイメージでしたが、ボランチが戻ってきているのが見えて、ワンフェイクを入れ、イメージとはちょっとずれましたが、上手く対応できました。(大勢のサポーターの声援について)この時世、コロナのリスクもありつつ、アウェー席に入りきらないぐらいのサポーターが来てくれていて、拍手されるのは何も僕たちだけではないのかなと思っています」と語った。

 また鹿島のザーゴ監督は「やるべきことをやり続けることで手にできた勝利だと思います。個でも組織でも優れたヴィッセル神戸に対し、強度を保つことが重要でしたが、すべての選手が90分間しっかり続けたことで勝点3を手中に収められました」と振り返り、選手をたたえた。

 一方、神戸の三浦監督は「すべての失点に関して、チームの甘さが出たかなと思います。失点すると取り返すのが難しくなるだけに、前半は悔やまれる展開になりました」と悔やんだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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