Jリーグ復帰は?香川真司のスペイン移籍消滅!?しかし「今週にも決断」と報じられる
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
サバデルが不成立、スペイン国外に切り替えた?
スペイン2部のレアル・サラゴサを退団してフリーになっている元日本代表MF香川真司だが、スペインメディア『マルカ』は「香川は自身の未来のために懸命に練習している。今週中にも、オファーの中から選ぶ」と題したレポートを報じた。
香川はアラゴン州にある自宅でトレーニングを続け、日によってはサラゴサの施設を活用して汗を流している。そして、これまでいくつかのスペイン国外のオファーを受けてきたが、どのチームも香川を説得することができずにいるという。
31歳の攻撃的MFはスペインでのプレー継続を志してきたため「決心できずにいた」。それでも、「香川は将来の決断を長く延ばすつもりなどなく、今週中に何かしらの提案を受け入れる可能性がある」と続ける。「なかには現在のヨーロッパ・カップ戦に出場している複数クラブの名前もある。それはスペイン残留のため、あらゆる手段を尽くしてきた香川を誘惑している」。
特にスペイン2部リーグは、EU外の外国籍選手枠が「2枠」しかない(1部は3枠)。そのため強化に活用できる枠は早い段階で埋まってしまい、10月2日に契約解除でフリーになり、5日にマーケットが閉まった状況では、選択肢もほぼない状況だった。
そうしたなかでクラブ首脳も獲得への関心を明言していたCEサバデルだが、「彼との契約を試みた一つだったが、上手くいかなかった」と報じられている。それが事実であれば、香川サイドも今回のサラゴサでの悲劇を繰り返さないため、何かしら譲れない条件をつけて交渉していたことも考えられる。
ただサバデルが本当に決裂していた場合、確かに香川も吹っ切って、スペイン国外でプレーすることに方向転換した可能性もある。
既報の通り、香川は中東、ギリシャ1部のPAOKテッサロニキ、ドイツ2部のハンブルガーSVからのオファーを断っていると言われる。またスペイン2部ではサバデル、CDテネリフェ、アルバセテ・バロンピエ、さらにはイタリア・セリエBのブレシア・カルチョが興味を示していると伝えられる。また、ブラジルのボタフォゴFRのファンが、獲得キャンペーンも展開している。
そうしたなか、Jリーグは第3の選手登録期間が10月30日まで、また一部例外にあたる選手の最終登録は11月6日と設定され、現在“開かれている”状況だ。とはいえ驚くような移籍は夏の第2移籍期間に続いて限られている。
ただ、この記事の「今週にも決断」が正しければ、日本でのプレーを選択することもあり得るか。タイミング的にはバッチリだ。
もちろん、ヨーロッパのみならず世界の大きなマーケットの中で、いまだに香川は高い評価を受けている。日本に来るメリットは限定的だ。とはいえ香川の八方塞がりの現状を考えれば、古巣セレッソ大阪はもちろん、この過密日程を乗り越えようと必死なJリーグクラブが香川獲得に向けて何かしらアクションを起こしていても不思議ではない気もする。
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[文:サカノワ編集グループ]