セルヒオ・ラモスに日本移籍の噂が浮上。レアル最強のCB、東京五輪のOAも視野
東京オリンピックと“合わせ技”で、セルヒオ・ラモスが来るかもしれない!?(写真は新国立競技場)写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
イニエスタとはスペイン代表の戦友だが…。「事実」と「噂」を整理してみよう――。
スペイン1部リーグのレアル・マドリードのキャプテンでもあるスペイン代表センターバックのセルヒオ・ラモスに、Jリーグ移籍の可能性が浮上か!?
スペインの雑誌『Que』電子版が11月22日に報じた。内容的には、これまで報じられてきた噂をまとめる形で、そこに「日本」が登場している。
セルヒオ・ラモスは2021年6月までレアル・マドリードと契約を結び、その後に関する正式発表が注目を集めている。そうしたなか、34歳の闘将にやはり多くのクラブが興味を示し、とりわけUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝を目指すプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCが最有力候補に浮上。レアルでともに戦ったジョゼ・モウリーニョ監督が欲しているというのだ。
さらに「セルヒオ・ラモスはカタール、サウジアラビア、日本からのオファーについても検討している。またパリ・サンジェルマンも獲得を考えていると言われてきた。MLS(メジャーリーグサッカー)のインテル・マイアミも、ラモスがフリートランスファーになった場合に獲得に乗り出すという」と報じている。
パリSG、インテル・マイアミの噂に関しては、すでにスペインの複数メディアに取り上げられてきた。高額オファーを出したというパリSGの報道については、フランスサイドで否定もされている。
「日本」については具体的な話がなく、とりあえず候補に入れてきた印象が否めない。ただ、ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタはスペイン代表のチームメイトであり、二人は2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)、12年のEUROの優勝を果たしている。レアル・マドリードとFCバルセロナで戦ってきた最大のライバルであり、戦友でもある(最後のクラシコのあとユニフォーム交換もしている)。
また、唯一獲得できていない国際タイトルであるオリンピック制覇の野望を掲げ、東京オリンピックに臨むスペイン五輪代表へのオーバーエイジ(OA)での参戦を希望。今年開催されていた場合、レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督も参戦を容認する考えを示していた。
2016年開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)制覇も成し遂げるなど、日本との接点がないわけでもない。とはいえ新型コロナウイルスの影響を受け、Jリーグで、彼のサラリーを支払えるクラブは現状では見当たらないと見られる。
事実を整理すると、こうなる。
セルヒオ・ラモスが2021年6月にレアル・マドリードと契約満了を迎える。そのため、現在、クラブと交渉中。加えて他のビッグクラブももちろん獲得に関心を示している(ラモス側からも売り込んでいる場合も)。
あとは噂の範疇で、「Jリーグ」も一つの選択肢か?という程度と見られる。
複数のスペインメディアでは、すでにラモスはレアル・マドリードとの契約延長に向けて大枠で合意に至り、あとは細部を詰めている段階とも言われる。一方、放出した場合に備え、バイエルン・ミュンヘンのオーストリア代表DFダビド・アラバをリストアップしているとも報じられてきた。
とはいえ、イニエスタの神戸加入時も「まさか」の成り行きで一気に決定まで至った。
センターバックが補強ポイントであり、リーダー的存在を欲している――。J1の“あのクラブ”が、実は水面下で動いているかもしれない!?
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[文:サカノワ編集グループ]