【U-24日本代表】5段階通信簿。林、板倉、瀬古、町田に最高評価「5」。ほぼ全員「4」以上
勝利を収め、喜びのグータッチをするU-24日本代表の選手たち。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
古賀の“配慮”もアルゼンチン撃破の勝因の一つ。攻撃の出口を作り出せなかった2列目の組み合わせはテーマに。
[SAISON CARD CUP] U-24日本代表 3-0 U-24アルゼンチン代表 /2021年3月29日/北九州スタジアム
[採点・寸評]
ポジション 背番号 選手名 採点
寸評
※通信簿にちなみ5段階評価で採点。「5」が最高、「1」が最低。
対象は原則プレー時間20分以上。
GK 23 谷 晃生 4
枠内シュート1本だったが、背後のスペースへの注意、ハイボールへの対応、飛び出しなど、ミスなく、勝負どころを見極めて流れを一度もアルゼンチンに渡さなかった。
DF 15 町田浩樹 5
瀬古らとのバランスがよく、アルゼンチンに脅威となるスペースを与えず。冷静かつ力強いディフェンスを90分間続けた。
DF 19 原 輝綺 4
個人のアピールよりも勝利に徹していたプレーが印象的。相手が困るようなプレーを続けた。
DF 20 古賀太陽 4(▽89分)
アップダウンを繰り返す右サイドに対し、状況に応じて中にも絞ってバランスを取る。試合全体を俯瞰し、配慮ができる貴重な存在。
DF 22 瀬古歩夢 5
第1戦でゴールを決めたアドルフォ・ガイチに起点を作らせず。起点を作らせない、前を向かせないという根気と強気の守備を貫いた。加えて、話し合っていたという林のゴールをアシスト。
MF 4 板倉 滉 5
「2ゴールなんて」と本人も驚くCKからの2発。ボランチでそのセンスとしぶとい守備が一段と光った。
MF 17 田中 碧 4
第1戦は欠場し、満を持して出場。この機会を生かせなければ本番で選出されない、という危機感もあったと言う。獰猛にボールを奪いにくるアルゼンチンを翻弄し、日本の経由地となって相手のプレッシャー強度を分散。ポジションどりも絶妙だった。
MF 14 相馬勇紀 4(▽88分)
アグレッシブな仕掛けでラインを押し下げ、アルゼンチンの布陣を広げる効果も生み出す。1対1で決定的なシーンを作れなかった点は課題に。
MF 11 久保建英 4(▽75分)
厳しいマークに苦しみながらも精度の高いパスで食野らの良さを引き出した。CKから2アシスト。ただトップ下が最適解かどうかは、チームのテーマに。
FW 9 食野亮太郎 3
再三にわたる仕掛けから2点目につながるCKを獲得。一瞬の爆発的なスピードなど非凡さは示したものの、攻撃の出口にはなり切れなかった。
FW 8 林 大地 5(▽61分)
前半終了間際、瀬古の縦パスから、オーバーエイジのGKヘレミアス・レデスマのタイミングを外して渾身のシュート。日本が主導権を握っていたとはいえ、ちょうどアルゼンチンも盛り返してきていたヒリヒリした時間帯に飛び出した、大きな1点だった。
▼交代出場
FW 13 田川亨介 3(△61分)(▽90+1分)
林に触発されて一発が期待された。肩を傷めて試合終盤に交代に。
MF 10 三好康児 ―(△75分)
試合の流れを崩さず、無失点勝利につなげる。
MF 18 旗手怜央(△83分)
第1戦は左サイドバック、今回は2列目で起用される。
MF 7 三笘 薫 ―(△88分)
田中碧がいるなかで、どれだけできたか。内容が素晴らしかっただけに難しかったはずだが、もう少し長い時間、プレーを見たかった一人。
DF 21 中野伸哉(△89分)
最年少17歳での出場。古賀と代わってピッチに立ち、U-24代表デビュー。
MF 16 渡辺皓太(△90+1分)
田川のアクシデントにより急きょ出場、高い位置からのプレスで試合を締めた。
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[文:サカノワ編集グループ]