「みんながここを狙ってくるぞ」日本代表のロッカー、吉田麻也が円陣でかけた熱い言葉
モンゴル戦に臨んだ日本代表の吉田麻也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
モンゴル代表戦の舞台裏を追った「Team Cam」が話題を集める。
日本代表(SAMURAI BLUE)の3月シリーズの選手たちのあらゆる表情を追ったユーチューブのJFA公式チャンネルのコンテンツ「【Team Cam】2021.03.30 ワールドカップ予選モンゴル戦の舞台裏」が話題を集めている。
新型コロナウイルス感染防止策のため、様々な制約を受けながら行われた、韓国代表との国際親善試合、そしてカタールワールドカップ(W杯)アジア2次予選のモンゴル代表戦。選手たちのピッチ外での表情、完全隔離されたホテルでの一コマ、そしてロッカールームでの様子などを、スタッフらがカメラで撮影している。
そしてモンゴル戦直前のロッカールーム。選手と森保一監督のみがミーティングを行い、全員が肩を組んで円陣を組む。そこで吉田麻也が次のように熱く、チームメイトに語り掛けた。その言葉が、多くの人の心を揺さぶっている。
「みんな昨日見たよな、アンダー24(の試合)(アルゼンチン代表との第2戦を3-0で勝利)。あいつらも、Jリーガーも、国内の選手も、みんながここを狙ってくるぞ。一回取ったチャンス、簡単に明け渡すなよ。今日も日本のために、勝って終わろう」
韓国代表に3-0の快勝を収めて中4日、すでに2次予選敗退の決まっているモンゴル代表とのテンションがやや落ちかねない一戦。そこで初選出の選手たちを含め、全員の士気をグッと高める言葉を、32歳のキャプテンはかけている。
結果、先発した選手も、途中出場した選手も、さらにはベンチの選手も、90分間高いテンションと集中を保ち続けた。そしてW杯予選での日本代表史上最多となる14ゴールを奪ってみせた。
もちろん、今回は出場国拡大により、モンゴルは2次予選に初めて進んだチームである。しかもホームゲームが日本で開催されることになるなど、位置づけ的には、勝利は当然と言える状況だった。とはいえ選手たちはここから先、何か約束されているわけではない。そこでメンバーの心を一つに結束させた熱いメッセージ。言葉の重み、大切さを改めて考えさせられるワンシーンとなっている。
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[文:サカノワ編集グループ]