久保建英がレアル・マドリード、バルセロナと連戦へ。先発の座を再び掴むためには――
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
直近のカディス戦、CFマタ孤立を招いたとして51分で交代。
[スペイン1部 31節] ヘタフェ – レアル・マドリード/2021年4月18日(日本時間19日4:00)/コリセウム・アルフォンソ・ペレス
スペイン1部リーグ、ヘタフェCFがレアル・マドリードとホームで対戦する。さらに次節はアウェーでのFCバルセロナ戦と続く。2位、3位との連戦、ある意味、優勝争いのキャスティングボードを握る存在となる。
ヘタフェの日本代表MF久保建英は、すでにビジャレアルCF時代とともに今季リーグ2試合、レアル・マドリードと対戦している。日程の兼ね合いで2月に組まれたレアル・マドリード対ヘタフェ戦にも出場している。そのため珍しいケースだが、1シーズンで三度目のレアルとの対戦となる。しかもレンタル組として、そのチャンスを掴む(所属元との対戦に出られないというJリーグでは一般的な『恐怖条項』はついていない)。
とはいえ、久保の置かれた状況は厳しい。
直近のカディスCF戦(●0-1)は2試合ぶりに先発起用されたが、後半開始早々の51分で交代を告げられた。ホセ・ボルダラス監督は試合後の記者会見で久保の調子の良さは認めるものの、「(ワントップに入っていた)(ハイメ)マタが孤立していたので、戦術的な修正が必要でした」と、久保交代の理由を説明していた。
チームはクチョ・エルナンデスの長期離脱など前線がコマ不足であり、久保の今後のメンバー入りは確実視される。そのカディス戦で突き付けられた課題を確認し、指揮官の考えのもと修正できれば、レアル・マドリード戦での先発起用の可能性ももう一度出てくるか。指揮官が勝利を希求する団結を重視している意図は汲み取れる。
久保は今季これまでヘタフェ、ビジャレアルそれぞれリーグ戦13試合ずつ出場し、ヘタフェで1アシストを記録。ジネディーヌ・ジダン監督が見守るなか、所属元であるレアル・マドリード戦で今季初ゴール――そんなストーリーも期待したいところだ!
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[文:サカノワ編集グループ]