鎌田大地が悪い流れを断ち切る絶品アシスト、長谷部誠は後半から出場し9試合ぶり無失点。フランクフルト、アウクスブルクに勝利
フランクフルトの長谷部誠。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
教科書通り、絵に描いたような「ピンポイントクロス」。ボルシアMG戦の大敗払拭!
[ブンデスリーガ 31節] フランクフルト 2-0 アウクスブルク/2021年4月20日(日本時間21日)/コメルツバンク・アレーナ
ドイツ・ブンデスリーガ1部、アイントラハト・フランクフルトはFCアウクスブルクに2-0の勝利を収めて、前節ボルシア・メンヒェングラードバッハ戦(●0-4)の大敗ショックと嫌な雰囲気を吹き飛ばした。鎌田大地はトップ下で先発し、マルティン・ヒンターエッガーの先制点をアシスト。長谷部誠は後半開始からリベロとして途中出場し、9試合ぶりの無失点勝利に貢献した。
両チームともにチャンスを作る展開のなか、37分、右サイドに抜け出た鎌田のクロスを、セットプレーの流れで残っていたリベロのヒンターエッガーがヘッドでねじ込む。完全に“狙っていた、呼吸を合わせ特長を引き出す教科書通り、絵に描いたような”ピンポイントクロスで均衡を破る。
得点を決めたヒンターエッガーだが、前半でイエローカードをもらい負傷明けだったこともあり、前半で交代に。長谷部が最終ラインに入る。
するとチーム全体のビルドアップのパススピードが増して、長谷部が布陣のコンパクトさを巧みにコントロール。そして58分、長谷部を起点に、GKケヴィン・トラップの縦パスを鎌田がさばいて、相手を引き出しながら裏返すことに成功。その流れから、エースのアンドレ・シウバのゴールが決まった。
フランクフルトのアディ・ヒュッター監督は試合後の記者会見で次のように語った。
「ボルシアMG戦を経て、良いリアクションを見せてくれたことが何より重要です。アウクスブルクは非常にやりづらい相手であり、後半はあまり多くのチャンスを作れなかったものの、より良いサッカーを展開してくれました。歴史的なシーズンにするためのチャンスはあり、チャンピオンズリーグの出場権を得るチャンスは私たちの手にあります。ファンの気持ちがその思いをさらに強く育てています。この勝利は先日負った傷への良い薬になりました」
フランクフルトは次節4月24日(日本時間25日1:30)からバイエル・レバークーゼンとアウェーで対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]