【日本代表】遠藤航が一時意識不明「重度の脳震盪の疑い」。救急隊員がピッチから搬送、今後はW杯出場を優先するが…。シュツットガルトはヘルタに勝利
救急隊員により担架でピッチから運ばれるシュツットガルトの遠藤航。(Photo by Alex Grimm/Getty Images)
後頭部に相手選手の頭部が衝突。
[ブンデスリーガ 14節] シュツットガルト 2-1 ヘルタ・ベルリン/2022年11月8日20:30(日本時間9日4:30)/メルセデス・ベンツ・アレーナ
ドイツ・ブンデスリーガ1部14節、VfBシュツットガルトの日本代表MF遠藤航がヘルタ・ベルリン戦の後半途中にジャンプヘッドでクリアした際に相手選手から後頭部にヘディングを受けてその場に倒れ、救急隊員により担架で運ばれるアクシデントが発生した。重度の脳震盪の疑いで一時意識を失ったものの、その後は回復。命に別状はないという。試合はシュツットガルトが2-1で勝利を収めた。同僚の日本代表DF伊藤洋輝はフル出場。
77分、相手チームのセットプレー。クリアボールをジャンプヘッドでクリアしたところ、その後頭部にイバン・シュニッチが体重をのせて頭で衝突。遠藤は一旦上半身を起こしたものの、そのあと再び倒れた。チームメイトはすぐベンチに選手交代を要求し、ピッチ脇の救急隊員にも急いで病院に搬送すべきだと要求。約6分間中断し、遠藤は倒れたまま担架で運び出された。スタンドからは遠藤コールと大きな拍手が送られていた。
試合は2-1でホームチームが勝利を収め、試合後にはチームメイトが遠藤の「3番」のユニフォームを掲げて、無事であることと回復を祈った。地元メディア『シュツットガルター新聞』によると、ミヒャエル・ヴィンマー暫定監督は「彼はしばらく意識を失ったあと、取り戻しました。病院で検査を受けていて、重度の脳震盪の疑いがあります」と、遠藤の状態について第一報を報告した。
またスフェン・ミスリタート・スポーツダイレクターは遠藤がカタール・ワールドカップ(W杯)に出場するという強い野心を持っていることを尊重し、「彼が母国のためにカタールの地で戦えることを望んでいます」と語ったという。
シュツットガルトは3勝5分6敗で暫定13位に浮上。コーチだったヴィンマー氏が暫定指揮官を務め、布陣や選手起用など細かいチューニングすることで、無敗だったチームに3つの白星をもたらした。このまま体制が継続する可能性も出ている。チームは12日にアウェーでバイエル・レバークーゼンと対戦して、W杯の中断期に入る。
レバークーゼン戦、そして17日の日本代表対カナダ代表での遠藤の欠場は決定的に。23日にドイツ代表との初戦を迎えるW杯出場には、「サッカーにおける脳振盪に対する指針」に基づき、休息、軽めの有酸素運動、接触をしない運動、医師の診断を経ての練習復帰など6つのステージを経て試合出場が可能になる。
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