【神戸】イニエスタが記者会見で垣間見せたスーパースターたる所以「小さな目標に意欲感じない。大きな目標を勝ち取りたい」
37歳の誕生日に契約延長を発表した神戸のイニエスタ(右)。三木谷浩史会長(左)とともにバースデーケーキと記念撮影。(C)VISSEL KOBE
2023年まで契約延長、ヴィッセルを牽引する真のリーダーに。
J1リーグのヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが5月11日に記者会見を行い、2018年に結んだ今季末までの3年契約を、さらに2023年まで2年延長すると発表した。
その会見でイニエスタは神戸の三木谷浩史会長(楽天グループ株式会社代表取締役会長兼社長 楽天ヴィッセル神戸株式会社代表取締役会長)とともに、さらに神戸をさらに強くさせ、そしてビジョン実現への取り組みをさらに深化させていくことに「モチベーション=ワクワク感」を感じたと、契約延長の最大の理由を挙げた。
「自分が信頼してもらえている、大切にしてもらえていると感じられたこと。それがこの契約を延長するうえで一番重要なキーポイントでした。また、自分がまだモチベーションとワクワク感を感じている、このプロジェクト、そしてヴィッセル神戸のため、ベストを出すためのモチベーションを感じ続けていることも重要でした。ここからさらにコンディションを落とさず、チームのため、より一層貢献できるように日々頑張りたいですし、そのために今後を過ごしていきたいです」
また、自身に関わるあらゆる人への尊敬と配慮を欠かさず、常に優しい物腰で話をするイニエスタだが、FCバルセロナとスペイン代表の司令塔として数々の偉業を成し遂げてきた、そのスーパースターたる所以を垣間見せるメッセージを発信する場面があった。
それは神戸とファンへの熱い情熱を口にした時だった。
「ヴィッセル神戸をさらに強いチームにしていく挑戦が続きます。私は小さい目標にはあまりモチベーションを感じません。大きな目標を勝ち取りたい性格です。このチームをさらに高みに連れて行くための貢献をできるだけしていきたい。また、神戸のファンの皆さん、日本のサッカーファンの皆さんには、自分を歓迎してくださり感謝しています。皆さんの応援、その気持ちに応えていかなければと、ひしひしと感じています。そのためにも、今後努力を続けていきます」
目の前の試合、次のワンプレーで「勝つ」ことの大切さを、この日37歳の誕生日を迎えたマエストロは常に強調してきた。一方で、その先にある揺るぎない「大きな目標」を見据えることを大切にしてきた。
「小さい目標にはあまりモチベーションを感じません。大きな目標を勝ち取りたい」
ヴィッセル神戸の顔であるとともに真のリーダーへ。2023年……さらにその先まで、そんなイニエスタの志に共感する有望なタレントが、神戸の門を叩くことになる。
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[取材・文:塚越始]
Topics:That’s why Andres Iniesta of vissel Kobe is a superstar at a press conference.