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フランクフルト長谷部誠がグラスナー新監督と“会談”、その内容は…。鎌田大地の合流はまだ

フランクフルトの長谷部誠。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

指揮官はまず3バックを採用か。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトが2021-22シーズン、昨季までVFLヴォルフスブルクを率いていたオリバー・グラスナー監督を新たに迎えて始動した。EURO2020に臨んだ7選手、そして6月の国際Aマッチ活動に臨んでいた日本代表MF鎌田大地ら4選手にはオフが与えられているため、合流はこれからになる。

 そうしたなかリーグ最年長37歳の長谷部誠は日本での久々のオフを経て、初日から元気に合流。地元メディア『フランクフルター・ルンドシャウ』によると、7月7日にはグラスナー監督とピッチ上で“会談”していたと報じた。

 ピッチ上で20分ほど、長谷部が監督の話に耳を傾け、それに対して考えを述べていたそうだ。するとグラスナー監督はそこにあった葉っぱを数枚使って、左から右へと動かして、何やら戦術に関する話し合い? あるいは意見交換? をしていたということだ。

 オーストリア人のグラスナー監督は昨季4位に飛躍を遂げたヴォルフスブルクでの成功経験をベースに、戦術も落とし込んでいきたいという考えである。相当な頑固者で知られるが、とはいえ、システムに関しては、オーストリアリーグのLASKリンツでは4-4-2で1部リーグ昇格を果たし、そのあと3-4-3に変更して1部リーグでも2位進出を果たした。そして昨季のヴォルフスブルクでは、3バックを最初に試したが、そのあと4バックに変更してUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の出場権獲得を果たした。そこに大きなこだわりはない。

 グラスナー監督はフランクフルトでは、まず昨季成功を収めた形をベースに新チームも構築していきたいという意向を示している。ただし、やはりシステムうんぬんよりも、「どのように正しい位置取りをするか、そのために相手をどこに向かわせるのか」といった瞬間ごとに変化する連動性を重視する意向だ。

 そういったディテールにこだわるラルフ・ラングニック派閥の一人でもある智将のもと、長谷部もまた新たな考えや知識を吸収する機会になりそうだ。2021-22シーズンのフランクフルトへスタートを切った。

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[文:サカノワ編集グループ]

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