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【浦和】選手エントリー問題、JFA委員会へ不服申立理由書を正式に提出

写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

クラブのみが責任を負う形で、湘南戦「0-3敗戦」扱いに。

 J1リーグの浦和レッズは7月14日、選手エントリーの問題で湘南ベルマーレ戦が没収試合の形になり「0-3敗戦」扱いとなったことを受けて、日本サッカー協会「不服申立委員会」に「不服申立理由書」を正式に提出したと発表した。

 浦和は公式サイトで、次のように報告している。

「いつも浦和レッズをサポートいただきありがとうございます。7月1日付で通告を受けた懲罰につきまして、本日、公益財団法人日本サッカー協会不服申立委員会へ不服申立理由書を提出いたしましたので、お知らせいたします」

 この問題は、浦和のGK鈴木彩艶がU-24日本代表として6月5日と12日の国際親善試合のためチームを離れていた際の、検査報告の行き違いで起きたもの。鈴木はJリーグの公式検査を受けられなかったものの、この期間、日本サッカー協会(JFA)によるPCR検査を受けて「陰性」の結果を受けていた。

 しかしクラブはJリーグ公式検査を受けられなかったということで、JFAからの結果を「Jリーグエントリー資格認定委員会」に申請し、エントリー資格の認定を受ける必要があった。ただ試合間の期間がほぼないなか「クラブの認識不足が原因」で、その申請を怠っていたことが判明。その結果、6月23日、柏レイソル戦(〇2-0)での欠場が決まった。

 また20日の18節・湘南戦(●2-3)は試合へのエントリー資格がないことをクラブは確認できていないなか、鈴木をエントリー・出場させていたと分かった。

 浦和はそうした事情をJリーグに報告。そして湘南戦について、「エントリー資格がない選手」を試合に出場させていたとして、「0-3」の敗戦扱いとけん責という非常に厳しい懲罰を受けた(得点者、出場記録など個人記録はそのまま)。

 Jリーグ側はこのシステムの不備を認め、改善する方針を示している。一方、規約として定められていたことであり、リーグサイドに問題はなかった、マッチコミッショナーにも非はなかったという認識を示していた。

 Jリーグサイドは次のように説明していた。

「規約・規定の考え方として、ベースにあるのは、正しくエントリーする義務はクラブにあるということ。今回の件で言うと、その義務は浦和レッズにあります。一方、マッチコミッショナーの義務はありません。ただし(コミッショナーには)現場で両クラブが公正な状態で試合できるように努めるという立場で、チェック機能を持たせています。そのチェック機能を怠ったからと言って、何か規律委員会から罰を受けるという建て付けにはなっていないので、今回、規律委員会からマッチコミッショナーへの処分はありません。ただ、公正に競技をするというチェックの一旦を担っている事実はあり、改善の余地はいくつかあり、より公正に競技ができるようにしていきたいと考えています」

 18歳の鈴木はバックアップメンバーから正式にU-24日本代表入り。東京五輪に臨むことが決まっている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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