【浦和】リカルド監督が天皇杯決勝の大分戦へ決意「リーグ戦での敗戦がここでポジティブに働くと信じている」
天皇杯準決勝・C大阪戦での浦和のリカルド・ロドリゲス監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
あとは一戦必勝、「このタイトルを獲りたい野心と希望に満ちている」。
[天皇杯 決勝] 浦和 – 大分/2021年12月19日14:00/国立競技場
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が12月17日に記者会見を行い、2日後の天皇杯決勝・大分トリニータ戦に向けての決意を示した。
「まず決勝に辿り着いたことに満足していますが、このタイトルを獲りたい野心と希望に満ちています。来季ACLの出場権を得るチャンスでもあります。もちろん対戦相手の大分トリニータをリスペクトしていますが、落ち着いています。タイトルを獲る自信はあります。自分たちの必要なプレーをすれば叶うと信じています」
指揮官はまずそのように決意を示した。そして力を出し切れば、タイトルを獲得できる――自信を持って戦うことをポイントに挙げた。
「リーグ戦が終わり、この1試合で全てが決まります。(準決勝の)セレッソ大阪戦で見せた高いレベルのパフォーマンスで戦えれば、勝利が近づくと思います。大分も川崎に勝ち、この一戦に高いモチベーションで臨んできます。何もプレゼントは与えてくれません。浦和レッズもモチベーションを持ち、必要な集中力を保ち、しっかり自信を持っていい試合をプレーできれば、勝つ可能性は高まるはずです」
加えて、全員の状態が良いことも勝利の条件だと語る。そのうえで、リーグ戦のあウェーゲームで大分に0-1で敗れていることが、今回“ポジティブに働く”と信じていると言う。
「スタート、それにサブの選手、全員の状態がよくないと勝てません。メンタル面がこの試合ではキーになると思います。川崎が決勝に来るだろうと思っていたところで、大分になった。私たちは自信を持って戦わないといけませんが、過信してはいけません。むしろリーグ戦で彼らに敗れていることが、ここでポジティブな影響を与えてくれると考えています。だからこそ、しっかりしたプレーができると信じています。
落ち着いて時間を過ごすことも選手に求めています。睡眠と食事をしっかりとり、体をケアをするようにと。舞台は決勝ですが、サッカーとしての1試合に変わりません。終わったあとに賞があるかどうか。いつも通りの準備を求めています」
そして大分については、次のように警戒する。
「(準決勝で)川崎に勝っただけでなく、鹿島アントラーズが勝てなかった相手でもあります。リーグ戦ではホームで勝てましたが、最後まで分からない試合でした。アウェーでは立ち上がりに点を取られ、後半に入り少し良くなりましたが勝てませんでした。順位表は低かったですが、非常にいいチームです」
リカルド・ロドリゲス監督自身もここで勝利を収め、「バンコクグラス時代はACLのプレーオフで敗れています。その舞台へあと90分というところまで来ています」と、来季、浦和の指揮官としてACLに臨み、アジアの頂点へと挑みたいと野望を口にする。
そしてこのチームで最後の勝利を収めて、「阿部勇樹に天皇杯を掲げてもらいたい。それが全員の思いです」と強調した。
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[文:塚越始]