Jからのセット招集も?西野新監督が選手選考で注目発言「ユニットやグループの中で新戦力も考える」
記者会見を行なった西野新監督(右)と日本サッカー協会の田嶋会長。(C)SAKANOWA
日本代表の監督就任記者会見で方針。小林悠&中村憲剛、杉本&柿谷、興梠&柏木…なども?
西野朗新監督が4月11日、JFAハウスで就任記者会見を開いた。ワールドカップ開幕までわずか2か月と限られた時間のなか、今後のチーム作りや、選手選考のコンセプトなどについて語った。
その中で西野監督は5月30日の親善試合のガーナ戦前に、可能であればトレーニングマッチ(90分間のフルマッチ)を行いたい意向を示した。ただし、「5月19、20日までリーグ戦(Jリーグ)があり、あまり休暇がなく、招集したあとにガーナ戦に向かっていく。現実的に4、5月の国内組のスケジュールを見ると、相当な試合数が組まれている。私自身としては、わずかな時間だが一旦リフレッシュしてもらい、キャンプに臨んでほしいと思っている」と、今後の日程についての考えを示した。
また、選手選考に関しては注目発言があった。西野監督は「できればフラットな状況で考えたいが、(ハリルホジッチ前)監督のもとでリスト作成してきたベースとなる選手は変わらないと思う」と、前体制のベースを基本的には引き継ぐとした。そのうえで、「グループで、ユニットで、そういう中で力が必要になるので、新しい選手も、もちろん考えたいと思う。ラージグループのメンバーをチーム作りのベースとしたうえで、そういった力を考えていきたい」と、「ユニット」「グループ」を考慮し、パフォーマンスを発揮できる選手を選びたいと方針を示した。
何度も強調していたのが、「あまり個人のプレーに制限はかけたくない。自チームのパフォーマンスを評価して呼びたい」ということ。これまでの日本代表が高めてきた連動性を優先するのか、それともJリーグからセット招集もあるのかーーそのあたりが今後の注目点になりそうだ。
例えば、川崎の小林悠&中村憲剛(&家長昭博)、C大阪の杉本健勇&柿谷曜一朗(&水沼宏太)、浦和の興梠慎三&柏木陽介……など、敏捷性やテクニックが特長であるJリーグ各クラブのユニットの抜擢もあり得るかもしれない。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI