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日本代表、後半決定機なしの完敗!一度VARに救われたが…。W杯アジア最終予選、オマーンに0-1

オマーン戦、日本代表の選手がセットプレーで競り合う。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

左サイドを破られ、最終ラインを完璧に崩される。

[W杯 アジア最終予選] 日本 0–1 オマーン/2021年9月2日19:10/市立吹田スタジアム

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第1戦、日本代表がオマーン代表に0-1で敗れた。FIFAランキングは日本24位、オマーン79位。B組で日本は1位だったが、6チーム中5位の相手にホームで、しかも決定機を一回しか作れない“完敗”を喫した。

 試合開始から雨脚が強まるなか、一時ハーフウェーライン付近メインスタンド側の水はけが悪く、選手が水たまりでゴールを蹴り合うような展開にもなった。両ゴール前やピッチ中央付近は時間が経つごとにピッチが荒れていった。

 日本は最前線に大迫勇也、2列目に左から原口元気、鎌田大地、伊東純也が並ぶ布陣に。代表復帰を果たした柴崎岳、現在フリーで所属なしの長友佑都が左サイドバックに入った。

 大迫と2列目の選手たちが引いてボールを受けようとして、一方、パスを徹底するわけでもなく、なかなか背後を突く動きなどアクセントを加えられない。前半は28分に伊東純也がGKとの1対1に持ち込み決定的なシュートを放ったが(ブロックされる)、他は見せ場をなかなか作れなかった。

 一方、地上戦を主体としながら最後はフィジカルの強さも活用するオマーンのサッカーに苦しみ、シュートまで持ち込まれる場面も目立った。

 後半開始から原口に代わって古橋亨梧が投入される。縦へのアクセントが増え、ホームチームは前を向いたプレーを見せ始める。

 それでも52分、オマーンのクロスが長友の左腕に当たったとして、主審は日本のファウルでオマーンにPKを与える。そこでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が発動。OFR(オン・フィールド・レビュー)の結果、判定はノーファウルに覆って命拾いをした。

 日本はさらに堂安律、久保建英を投入して、ゴールを奪いに行く。

 しかし88分、長友がボールへ食いついたところを打開されて、クロスを放たれる。すると、植田直通と酒井宏樹の連係が取り切れず、飛び込んだイサム・アブダラ・アルサビに先制点を決められた。

 結局、日本は後半一度も作れず0-1で敗戦。森保一監督が信頼を置いてきたメンバーで臨んだものの、チーム内の競争が起きていないことなど様々な問題を突きつけられる痛い1敗となった。

◆日本の出場選手◆
GK
12 権田修一
DF
2 植田直通
5 長友佑都
19 酒井宏樹
22 吉田麻也
MF
6 遠藤 航
7 柴崎 岳
8 原口元気
(HT 18 古橋亨梧)
9 鎌田大地
(70分 17 久保建英)
14 伊東純也
(63分 11 堂安 律)
FW
15 大迫勇也

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[文:サカノワ編集グループ]

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