浦和&福島のエントリー問題、「それぞれのステータスで手続き中」とJリーグ説明
写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
リーグ実行委員会後の取材対応で。
Jリーグは9月7日、第2回社員総会と第9回Jリーグ実行委員会を行い、そのあと村井満チェアマンや各部門担当者によるメディアブリーフィングを実施した。
このなかで、コロナ禍で定めたJリーグ公式戦のエントリーのルールに該当しない選手を出場させたとして「0-3敗戦扱い」の懲罰処分を受け、浦和レッズがCAS(スポーツ仲裁裁判所)、福島ユナイテッドFCが公益財団法人日本サッカー協会(JFA)不服申立委員会への不服申し立てについて、Jリーグから次のように一言、言及があった。
「エントリー資格の事案に関する浦和レッズ、福島ユナイテッドFCの件については、現在それぞれのステータスで手続き中の案件であり、現状ではご質問にはお答えできません」
この問題は、Jリーグの公式検査を受けられなかったものの他の検査で陰性と認定された選手について、「エントリー資格認定委員会」への報告を怠り、その選手が出場していた件。リーグはその試合について、「0-3」敗戦扱いにするという、最も厳しい処分の一つを科していた。
福島は試合直前、協議したマッチコミッショナーから「許可を得ていた」として反論。一方、浦和は「選手資格」と「エントリー不備」はまったく異なる問題ではないかと指摘している。Jリーグはあくまでも、Jリーグ規律委員会の審査や決定には、一切関与できないことを主張していた。ただし浦和はそもそもリーグが「選手資格違反」と判断し、規律委員会に判断を求めたことにも疑問を呈していた。
また、浦和もJFA不服申立委員会に不服申立書と不服申立理由書を提出していたが、「JFA懲罰規程第36条〔不服申立可能な懲罰〕に該当しない」として却下されたため、CASへの提訴に踏み切っている。
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[文:サカノワ編集グループ]sa